仕事
勤務時間は? 休日は? 気になる宿泊業界の労働条件事情
2024.12.13
宿泊業界の仕事というと、真っ先にイメージするのが接客の仕事ではないでしょうか。より快適な滞在ができるようにさまざまなサポートを行う、お客さまと接点の多い仕事です。
まず、お客さまが到着したらお出迎えし、チェックインの手続きを行います。その後、お部屋まで荷物を運び、施設内や客室の案内や説明をします。また滞在中、施設内を利用する場合の予約や周辺の観光スポットの紹介、時にはその手配などを行うことも。滞在後にはチェックアウトの手続きと支払い処理をし、最後にお客さまをお見送りします。
(例)フロント係、ドアスタッフ、ベルスタッフ、コンシェルジュなど
お客さまの到着前に客室の最終確認、ウエルカムスイーツなどを用意。到着後はお茶の用意や部屋食の場合は食事の配膳、ふとんの上げ下ろしなどを行います。そのほか、お客さまのリクエストに応じて、より快適に滞在していただくためにさまざまなサポートをします。
(例)仲居、客室係、バトラーなど
レストラン、バー、ラウンジ、カフェ、食事会場で、料理、飲み物などの提供を行います。オーダーを受けたり、配膳を行うほか、お客さまの好みやリクエストに対応することも。また、シェフや料理長がお客さまの目の前で調理を行い、直接料理を提供することもあります。
(例)シェフ、料理長、フロアスタッフ、ソムリエ、バーテンダー、パティシエなど
施設によって、館内にお客さまが利用できるさまざまな設備を備えています。例えば、スパやフィットネスジム、結婚式場などがあります。そこでの接客やサービスの提供もホテルの大事な仕事です。
(例)セラピスト、マッサージ師、トレーナー、ウエディングプランナーなど
これに加えて、接客もしつつ施設全体を統括する責任者のお仕事もあります。主に支配人や女将と呼ばれる人です。
客業務のほかに、施設を営業、運営する上で欠かせない仕事が実はたくさんあります。お客さまの目に触れる機会があまりないため一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、どれも宿泊施設にとって重要な仕事です。
まず、お客さまが利用する宿泊ブランを作成し、時期にあわせて料金調整などを行います。宿泊とは別にレストランで行われるフードフェアなどの企画や準備を行う部署も。お客さまを迎える準備として客室や共用部などの清掃やベッドメイキングなどを行います。また食事提供のために調理場で料理の下準備などを行う、食器を洗うといった作業もなくてはならない仕事です。このほかランドリーなどの仕事もあります。
(例)予約担当、レベニューマネジメント部門、FB(フードアンドビバレッジ)部門、ハウスキーパー、清掃係、調理補助、洗い場、ランドリースタッフなど
宿泊施設の設備管理を行い、破損や故障があった場合には自ら対応したり、修理の手配を行います。また必要なアメニティ、食材、売店などでの販売品などの手配を行う仕事も。
(例)施設管理、修繕担当、発注担当など
施設を運営していくために欠かせない仕事も多くあります。例えば、企業や旅行会社などに向けて、宿泊、宴会、レストランサービスなどのご案内やご提案をする仕事。一般企業と同じように経理、人事など事務業務を行う部署もあります。また、施設のPRを行う仕事も。新施設オープンを計画したり既存施設のリニューアルを行う部署などもあります。
(例)営業、経理、人事、宣伝・広報、開発担当など
いかがでしたか? 宿泊業界には思った以上にたくさんの仕事があることがわかりましたね。ここでは主な仕事をご紹介しましたが、例えば温泉のある施設ならではの仕事など、細かくみればさらに多様なお仕事があります。調べてみると興味の持てる仕事や自分にあった仕事が見つかると思いますので、ぜひ求人などで確認してみてください。