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支給率は一般企業並み、独自のインセンティブも! 宿泊業界の「賞与」事情
2025.11.21
宿泊業界全体の繁忙期といえば、年末年始以外に、GW、夏休みを思い浮かべる人が多いかもしれません。一般的にお休みを利用して旅行などに出かける人が多いこの時期はどこのホテルや旅館も混みあいます。これ以外に場所にもよりますが、紅葉シーズンやスキー客で賑わう雪の時期に繁忙期を迎える施設も多くあります。
またこれらの大型連休や行楽シーズン以外に、立地によっては大型のスポーツや音楽イベント、ライブなどによって混雑状況が大きく変わる施設も。一方で、箱根のように一年を通して多くの観光客で賑わうエリアでは、閑散期があるとはいえ、ほかの地域と比べて常に一定の集客が見込まれるため、一般的な繁忙期であっても普段と大きな差がない場合もあります。
繁忙期は多くの宿泊施設で満室になるということが多く、平常時に比べて忙しいのは間違いありません。この時期にお休みを取るというのも、もちろん施設によりますが難しいところが多いようです。しかし、繁忙期明けには連休を取れるなど、それ以外の時期でその分のお休みをしっかりいただけるので、どこに行っても人が多い時期に休まなくてもいい…と言う人には最適な働き方かもしれません。
また忙しいことには間違いありませんが、繁忙期はその分施設側も多くのスタッフを確保しているので、1人の仕事量が膨大に増えるということもないようです。しかも多くの宿泊施設がシフト制の勤務体制であるため、どんなに混雑していても交代時間になれば次のシフトの人がやってくるので、長時間の残業も発生しにくいのが現状のようです。
また宿泊業界でも働き方改革が進んでいて、繁忙期であっても無理な営業を行わない施設が増えているようです。対応できるスタッフの人数が確保できなければ客室の販売を停止する宿もあり、スタッフに大きな負担を強いらないのはもちろん、スタッフ不足によって、接客が行き届かないことがないような対応をしている施設もあるとのこと。
それ以外にも、繁忙期にがんばってくれたスタッフをねぎらうために特別手当などを支給する施設も。忙しくてもその分、プチボーナスなどがもらえるのであれば、繁忙期も頑張って乗り切れそうですよね。
宿泊業界の繁忙期のリアルな実態をご紹介しましたが、いかがでしたか? どのような施設で働くか、施設のあるエリアなどによっても繁忙期の時期や混雑具合などは変わってきます。このような現状があることを知っておくことで、実際に働いた時にその忙しさに驚くということはなくなると思いますので、ぜひ頭に入れておいてくださいね。