仕事
勤務時間は? 休日は? 気になる宿泊業界の労働条件事情
2024.12.13
実は今、宿泊業界では人材不足が大きな問題になっています。多くのホテルや旅館では幅広く人材を求めています。未経験でもホテルや旅館の仕事に興味があって、一度は働いてみたいと思っているなら今が大きなチャンスかもしれません。
もちろん異業種で接客経験のある人は特に歓迎される傾向にあります。ただ、接客経験のない人でも大丈夫! 施設にもよるようですが、就職するとまずは現場を経験するためフロント係、レストランのホールスタッフなど接客をメインとする部署に配属されることが多いようです。そこで、接客の仕事を一から身につけることができますので、未経験でも心配いりません。
そうやって接客やホテルの仕事の基本を身につけた上で、さまざまな部署に移るといった形が多いようです。施設の規模などにもよりますが、大きなホテルなどでは1~2年程度かけてさまざまな部署で経験を積んだ上で、配属部署の希望を出すといったシステムになっているところが多いとのこと。
ちなみに、宿泊業界未経験でも飲食店でシェフやパティシエの経験があったり、ソムリエの資格を持っているなど、特殊な技術や資格を持っている人は、採用自体が別になっていることも多く、採用後すぐに調理場やバーなどへ配属になるのが一般的なようです。
では未経験でも宿泊業界で特に求められているのはどんな人材なのでしょうか?
やはり宿泊業界のメインの仕事は接客になりますので、まず最初に「人と接することが好きな人」という点が挙げられます。また施設の規模などによって、一人のスタッフが行う業務の幅が広い場合も。チェックイン時はフロントを担当し、夜は食事会場で配膳、チェックアウト後には客室の清掃などを行うということもあります。そのため幅広い仕事ができて、臨機応変な対応ができるということも重要です。またシフト制の施設が多く、部署によっては夜勤などもあるため、そのような仕事のスタイルに適応できる人が歓迎されます。
また、調理師免許や衛生管理者、旅行業務取扱管理者などの資格のある人は、それぞれ調理場、リゾートホテルでの独自のツアー運営に欠かせない存在ですので、転職に有利になることが多いようです。また、業界が違う場合でも前職で人事や経理の経験がある、簿記や秘書検定などの資格があるといった人も事務業務でその経験を生かすことができるので、転職の際のアピールポイントになります。
宿泊業界への転職へ有利な資格やスキルとして一番に挙げられるのが語学です。英語はもちろん、最近は中国語の需要も高いので、検定の実績や語学テストのスコアがあるといいでしょう。ただこれは転職時に有利になるものの、必ず必要という訳ではありません。現場で接客の経験を積みながら自分で勉強するというのでも十分に身につけることができます。
あわせて意外に重要視されるのが運転免許の有無です。これは施設の場所にもよりますが、お客さまの送迎を担当したり、ちょっとした買い出しをお願いされることもあります。また敷地内でお客さまの車を移動するなどといったこともありますので、実は持っていることが有利に働くことが多いようです。また、そもそも地方にある施設では車がないと通えないので免許とあわせて車を所有していることが必須といったところもあるようです。
最近は異業種からの転職も増えていて、特に飲食業界、航空会社のCA、さまざまな業種の営業職、テーマパークのキャストなどからの転職が目立ちます。また、介護職からの転職も増えてきているとのこと。もともと人と接する仕事で、シフトでの働き方にも慣れていて、タフで臨機応変な対応ができる人材が多いとのことで、宿泊業界の働き方にマッチするところが大きいのかもしれません。
このように宿泊業界は未経験者の転職も大歓迎。興味があれば異業種からでもどんどんチャレンジしてみるのがおすすめです。宿泊業界には、たくさんの仕事がありますので、その中から自分に合った仕事やこれまでのキャリアを生かせる仕事がきっと見つかると思います。気になったら、ぜひ気軽に求人をチェックしてみてください。