仕事
街づくり、地域活性化にも一役。宿泊施設によるさまざまな取り組み
2024.09.27
まず挙げられるのが、クリエイティブ系のスキルです。多くのホテルや旅館がホームページを持っていて、それ以外にキャンペーンや季節メニューなどに合わせてパンフレットやチラシなども作成しています。現状多くの場合、それらの作成を外部に発注していますが、そのようなスキルのある人材がいれば社内で制作することができ、コストカットにも繋がります。
例えば、チラシやパンフレットを作成するためのデザインスキル、館内や料理の写真を撮る撮影スキル、手書きで親しみのある館内案内や周辺マップなどが作成できるイラストスキルなどです。
施設での制作物というのは思った以上に多いもの。そういったものの制作に役立つスキルを持っている、もしくはこれまでのキャリアでそのような勉強や仕事をしたことがあるという点は大きなアピールポイントになるはずです。
宿泊業界に関わらず、近年は特にSNS運用を中心としたウェブマーケティングを担える人材の需要が高まっています。あわせて、PRや広報の経験がある、企画などの仕事に携わっていたことがあるといった人材も歓迎されます。
最近ではホームページ以外に、SNSでも施設の情報を発信するのが当たり前。宿泊施設にとってもSNS発信というのは重要な仕事のひとつとなっています。より効果的な発信をしていくためにも、SNS運用などの経験者は貴重な存在。企業などでの運用経験はもちろん個人での発信で、ある程度の成果がある場合も積極的にアピールしてみるとよいでしょう。
そのほか、PR・広報や企画関係の経験なども歓迎されるスキルです。施設で開催される催しやレストランなどのフェア、新しい宿泊プランの開発、また施設全体もしくは施設で行う催しの広報活動などこのようなスキルを生かせる場はたくさんあります。特に本社機能を持つチェーン系の施設などでは、専門の部署があり、このような人材の採用を行っている場合もあるので、これまでのスキルを活かして働きたいならチェックしてみてください。
専門的な資格やスキルを持っている人が宿泊施設で活躍している場合も多くあります。
例えば、フラワーアレンジメントやインテリアコーディネーターの資格を持っている人であれば、施設内の装花、客室の内装や家具、小物のコーディネートなどを担当することができます。またマッサージ師、エステティシャンなどの資格を持っていれば、外部のスタッフを手配する必要がないので、施設側のメリットも大きくなります。
また資格ではありませんが、美容業界やファッション業界出身者など、個性的なセンスを持つ人を積極的に採用している施設もあります。
このほか、今後さらに需要が高まりそうなものにペット関係のスキルがあります。これはペットとともに旅を楽しみたいという需要の増加に合わせて、ペット対応の宿泊施設が増えているため。これからはただ泊まれるだけでなく、ペット関連のサービスの充実などがより求められるようになることが考えられるため、それに対応できるスタッフの確保も重要になります。
愛玩動物看護師、トリマー、ドッグトレーナーなどのペット関連の資格保有者はもちろん、ペットショップの勤務経験がある場合なども歓迎されると思います。
宿泊業界で活躍できるスキルについてご紹介しましたが、いかがでしたか? これ以外にも意外なスキルや資格が役に立つこともあるので、面接などで自分の得意なことについて積極的に話してみるといいかもしれませんね。それがきっかけで就職、転職後に思いもよらぬ活躍の場を得ることがあるかもしれません。