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実際どうなの? リアルな宿泊業界の寮エピソード

2024.07.30

宿泊業界では施設の立地などによって、寮に入って働く人が多いのが特徴。最近は通常の一人暮らしと変わらないくらいきれいな施設で快適に生活できるところも増えているけれど、実際の生活はどうなのでしょうか? 寮経験者のリアルな声を聞いてみました。

交流は盛ん! 飲みに行って仕事の愚痴も発散

現在、宿泊業界の寮は個室タイプが基本。施設によって設備などは異なりますが、通常のアパートのような造りで部屋にバス・トイレやキッチンが完備されている場合が多く、プライバシーがしっかり守られるようになっています。そのほか、シェアハウスのように個室以外に共用のリビングやキッチンなどがあるタイプ、洗濯機のあるランドリースペースや大浴場を備えているタイプ、ほかの住人も住む通常のアパートの何部屋かを借り上げている場合などがあります。

どの寮でもプライバシーは守りつつ交流は盛んで、仕事終わりに声を掛け合って飲みに出かけたり、料理を持ち寄って一緒に食事をしたり、誰かの部屋に集まってみんなで映画を観たりということが日常的に行われているとのこと。また、寮のある施設は市街地から離れた場所にある場合が多いので、休みの人同士で一緒に街に買い出しに行くなどといったこともよくあるそうです。そんな交流の中で仕事の愚痴を言って、いい発散にもなっている様子。

また最近は外国人のスタッフも増えているので、そういった人たちと寮で一緒になる機会も増えているよう。ある寮ではネパール人のスタッフがよくカレーを作ってエスニックな香りをぷんぷんさせていたり、みんなでパーティーして異文化交流を楽しんでいたりといったことも増えてきているようです。

ピンチの時は助け合いも。特に新人さんにおすすめ!

寮経験者に「寮に入ってよかったと思うこと」について聞いてみたところ、「近くに知っている人がいるので安心」「施設が近いので行き来がとてもラク」「費用が安いのでお金が貯めやすい」などの声が。

特に大雨や地震といった災害時や体調を崩した時などに身近に親しい人がいるというのはやっぱり心強いですよね。病気の時に薬を買ってきてもらったり、調理せずに食べられるものを差し入れてもらったりして助かったということも多いようです。また、寝坊や遅刻をしないようにお互いに起こしあったり、声を掛けあったりできるというのも寮ならでは。

また施設と寮は隣接していたり、車で5~10分ほどと近かったりという場合がほとんど。行き来がしやすいので、朝が弱くてもさっと出勤できたり、長い休憩時間がある場合にちょっと寮に戻って休憩や昼寝ができたりするのも便利な点とのことです。

さらに多くは寮費(家賃)が2~3万円の場合が多いので、寮に入ることで住居費を節約してその分お金を貯めやすいというのも大きなメリット。経験者曰く、特に新人の方は仕事に慣れるだけでも大変なので、最初は寮に入って周りに何かと頼れる人がいる環境からスタートするのがおすすめとのこと。実際、仕事を覚えながらお金を貯め、慣れてきたところで一人暮らしをスタートするという人が多いようです。

人間関係、設備の使い方などでは気を遣うことも

このように個々のプライバシーを守りながらも、入寮者同士で交流を深めたり助け合ったりと、楽しい寮生活を送っている印象ですが、逆に大変なことなどはあるのでしょうか?

基本的には賃貸アパートの生活と変わらないため、経験者的にそれほど大変と感じたことはないとのこと。ただ例えば夜、隣の部屋の音がうるさいといったことはあるのでそういったことには気を付ける必要がありそうです。そんな時でも寮だとお互い知り合いなので何かあっても注意しやすいのでその点は一般的なアパートより良いかもしれませんね。また、キッチンなどの共有スペースや洗濯機などをみんなで使う場合は、使い方や順番などについて気を遣ったり譲り合ったりということも必要なようです。

そのほか最近は外国人のスタッフも増えているため、文化の違いなどでカルチャーショックを受けることもあるかもしれません。とある施設の寮では、洗濯機を使ったことがなかった外国人スタッフが中に入って体を洗っていた…という話も。今後ますます外国人スタッフが増えていくと思いますので、お互いの文化を理解しながら生活していくということがより大事になりそうです。


今回は寮経験者のお話を元にリアルな宿泊業界の寮の様子をご紹介しました。「寮の生活も楽しそう!」と思ったら、ぜひ就職、転職活動の際に寮完備の施設にも注目してみてくださいね。

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