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宿泊業界の就職・転職活動対策 ― 面接編 ―

2024.07.03

宿泊業界の採用試験のフローは施設の規模感などによってさまざまですが、必ず行われるのが面接です。特に接客の仕事を基本とする宿泊業界では、面接を重要視する傾向に。そこで今回は宿泊業界で大きく合否を左右する面接対策のポイントをご紹介します。

内容だけでなく第一印象や話し方も重要

宿泊業界の採用試験で面接を担当されていた方々にお話を伺うと、話の内容と同じくらい重要だというのが「清潔感」と「話し方」です。

まず面接会場に入ってきたときの第一印象はとても重要。入社後はお客様の前に立つわけですから、清潔感があり、初対面でも好印象を与えられるような佇まいであることが大切です。服装や髪形はもちろん、鞄や靴などの細部まで見られていることを意識し、整えて臨むようにしましょう。

話し方で重要なのは、元気に笑顔でハキハキと話せるかどうか。内容も大事ですが、それよりも印象のよいやり取りがスムーズにできるかを見られていることが多いよう。敬語などは入社後のトレーニングなどできちんと身に付けられればOKなので、それを意識し過ぎてガチガチになるよりも、感じよく話すことを心がけるのがよいかもしれません。

これ以外に、さまざまな質問から「協調性があるか」「感情のコントロールができるか」「ここで働きたいという熱意が感じられるか」といったことをチェックされることも多いようなので、面接の際はそのようなことも意識してみてください。

絶対に準備しておきたいよく聞かれる質問

面接では、業界や職種に関わらずよく聞かれる定番の質問というのがありますよね。例えば、「自分の長所・短所」「趣味」「これまで最も打ち込んだこと」などがあります。このような質問にはどのように答えるか、面接の前にしっかりと準備しておきましょう。

さらに新卒・中途採用に関わらず、宿泊業界の面接でよく聞かれる質問としては以下のようなものがあります。

・宿泊業界を選んだ理由、その中でこの施設を選んだ理由
・外国語のスキル、海外経験
・どのような職種を希望するか、どのようなホテリエになりたいか

これに加えて中途採用の場合は「前職の内容」や「辞めた理由」などについての質問も定番なので、事前に準備しておくのが◎。また、外資系のホテルの場合は、そもそも面接官が外国人の方だったり、予告なく外国語での質問をされたりする場合もあるので、そういったことも想定して準備をしておくといいと思います。

どう答えるのが好印象? 答えにくい質問への対応のポイント

面接では定番の質問のほかに、ちょっと答えにくい質問をされることも。そんな質問へはどのように答えればよいのでしょうか。いくつか代表的な質問とその答えかたのポイントをご紹介します。

「体力に自信はありますか?」

宿泊業界の面接ではよく聞かれる質問ですが、答えに困るという人も多いようです。やはり体力に自信がある人が歓迎されるので、例えば「体を動かすのが好きで、スポーツが趣味なので大丈夫です!」「アルバイトを掛け持ちしていたこともあり、体力には自信があります!」などと過去の経験や経歴などを絡めてアピールすると好印象です。

「どれくらいの給与を希望しますか?」

こちらは中途採用の場合によくある質問。この場合、前職の給与を例に挙げて希望を伝えるようにするとよいでしょう。「前職では年収●万円でしたので、可能であればそれ以上を希望しますが、御社の規定に従います」といった言い方がベスト。その時に大事なのは、その根拠もあわせてしっかり伝えること。入社後にどのような活躍ができるのか、施設にどう貢献できると考えているのか、そういったこともまとめて話せるようにしておきましょう。

「夜勤は問題ありませんか?」

夜勤やシフトについては募集要項に記載されている内容ですが、面接でもこのように確認されるのが一般的です。もちろん夜勤ができることが前提で応募しているということになりますが、記載内容に不明な点があったり、不明確だったりした場合は、「夜勤については問題ありませんが」と前置きをした上で細かい点を確認しておくと、入社後のミスマッチが生じにくくなると思います。

「何か質問はありますか?」

これは宿泊業界に関わらず、よく聞かれる質問です。積極性をアピールするためにも、質問を用意しておくとよいでしょう。例えば、入社後の研修制度や教育制度、キャリアップについて、従業員の平均年齢、施設の今後の展望(リニューアルや出店、エリアの拡大など)といった質問だと、施設への興味が伝わって好印象。また、産休・育休制度に関する質問をすることで、自分がその施設で長く働きたい気持ちがあることをアピールすることもできます。それまで聞けなかった施設の考え方などを深掘りするもよし、自分のアピールに繋がる質問をするもよし、なんとなくではなく、ぜひ有効な質問をしてみてください。


面接対策編、いかがでしたか? 当日、余裕を持って面接に臨むためにも事前の準備はしっかりと。ぜひ参考に対策してみてくださいね。
 

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