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宿泊業界の就職・転職活動対策 ― 基本編 ―

2024.07.03

就職・転職活動では事前の情報収集とそれを踏まえた対策が重要! そこで宿泊業界への就職や転職を考えている人へ、採用試験を受ける際に押さえておきたいポイントと対策しておくべきことをご紹介します。今回は、まず知っておきたい、採用フローの違いや身だしなみで気を付けるべきことなどをチェックしましょう。

施設の規模感や新卒or中途などによって採用フローはさまざま

採用試験を受ける際にまず重要なのが、受けたいと思うホテルや旅館などの施設の募集要項や採用フローをしっかり確認すること。宿泊業界では、新卒採用なのか中途採用なのか、また施設の規模感などによって採用フローがさまざまです。

まず、新卒採用の場合ですが宿泊業界でも一般企業と同様のフローで採用試験が行われるのが一般的です。まず履歴書やエントリーシートを提出し、書類選考が行われます。その後、施設によっては適性検査(SPI、一般教養などの能力テストの場合も)を実施し、それを通過すると面接に進むことになります。適性検査は、大手のホテルチェーンなど採用人数も応募人数も多い、規模の大きな施設でよく行われていて、逆に小規模な旅館などではあまり行われずそのまま面接に進むのが一般的なようです。面接はグループ面接やグループディスカッションなどを経て個人面接へと進む場合や、個人面接を何度か行う場合などがあります。適性検査やグループ面接の有無に関しては、施設側の採用情報で確認できる場合もあるので、事前に把握し、しっかり対策しておくようにしましょう。

一方、中途採用の場合は履歴書やエントリーシートを提出し、書類選考を通過したらそのまま面接へと進む場合が多いようです。ごく稀に書類審査後に適性検査が行われる場合もありますので、採用情報を確認して必要であれば対策を。面接はグループ面接などが行われることはなく、そのまま個人面接へと進むのが一般的なようです。

身だしなみは清潔感が大切。髪や爪、靴など細部までチェックを

就職・転職活動では、採用試験の際の身だしなみも大きなポイントです。特に宿泊業界は、接客のお仕事がメイン。常に身なりを整え、清潔感のある装いでお客様の前に立つ必要があります。そのため服装や髪形はもちろん、爪、靴、鞄など細かい部分まで見られています。採用試験の際にきちんとできない人は、お客様の前でできるとは思えないと判断されるからです。

服装に関して、新卒採用であればほかの企業の採用と同様にリクルートスーツで臨むようにしましょう。中途採用であっても、スーツを着用するのが基本。あまり明るすぎる髪色やヒゲはNG。女性で髪が長い場合は、束ねておくとよいでしょう。アクセサリーやネイルなども華美なものは避け、スーツになじむようなものを選ぶことを心がけるのが◎。靴や鞄などの持ち物も意外と見られるポイントなので、使い込んだアイテムであっても、くたびれた感じが出たり、汚れがあったりしないようにしっかりお手入れしておくようにしてください。

履歴書やエントリーシートに書くとよい資格や経験

採用試験では、持っている資格やこれまでの職歴などは必ず確認される重要な項目です。

特に宿泊業界においては、運転免許を持っていること(施設の場所などによる)、英語や中国語などの語学スキルがあることがプラスの要素として働きます。英語であればTOEICや英検、ほかの言語であっても取得資格やスコアが記載できるように試験を受けておくとよいでしょう。また留学経験なども語学スキルを裏付ける経歴になりますので、国や期間など具体的に記載するのがおすすめです

中途採用では、宿泊業界内の転職が歓迎される傾向にありますが、新卒採用や他業種からの転職であっても、接客業の職歴やアルバイト経験がある場合は積極的に書くようにするとよいでしょう。その際、「多くのお客様と接することができて楽しかった」など、そこで抱いた印象や得られたことなどを添えておくと、なお◎です。

加えて、宿泊経験がある施設を受ける場合は、その時の感想などを交えて「ここで働いてみたいと思った」などと伝えると好印象です。ほかにも、興味があって大学で観光学などを学んだ経験がある、旅行好き、バックパッカーとして世界中を旅したことがあるといったこともプラス要素として受け取ってもらえるのでぜひ書いておくようにしましょう。


今回は、宿泊業界に就職・転職を考えているならまず押さえておきたいポイントをまとめてみました。これを参考に、具体的な採用についてはそれぞれの施設の採用情報や募集要項をしっかり確認して、ぜひそれに応じた対策をして採用試験に挑んでみてくださいね。

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