
仕事
制度の充実、女性らしいサービス…。宿泊業界で広がる、女性の活躍
2025.09.30
異業種から宿泊業界への転職において、もっとも数が多く、そして即戦力としてすぐに活躍できるのが、レストランや居酒屋など飲食業からの転職者です。
同じ接客業ということもあり、コミュニケーション力や接客マナー、協調性、食材や料理知識といった、宿での接客にも必要な基本な能力がすでに身についている方が多いのが特徴。仕事の流れなどは新たに覚える必要がありますが、肝心の接客に慣れているので転職してもスムーズに職場に馴染むことができるようです。
前職の経験を生かしながら、フロントや客室で働けるのはもちろん、施設内のレストランや宴会場、その調理場などでも働くことができます。
社員としてはもちろん、アルバイトやパートの経験であっても、接客業の経験者として優遇される場合もあるので、就職・転職活動の際には積極的にアピールするのがおすすめです。
接客業とは異なりますが、宿泊業界で歓迎される職種の一つに介護職があります。意外に思われるかもしれませんが、仕事柄、ホスピタリティが高い人が多いこと、またシフト勤務に慣れていることなどから、全く違う仕事ではありますが宿泊業界で重宝され、活躍している方も増えつつあるようです。
介護職経験者は、相手に対する思いやりがあり、細かな気配りができる人が多いのが特徴。普段から相手の立場に立ち、その人が望んでいることを想像し、そのための方法を考えて、相手の望むサービスを提供するということを当たり前のように行ってきているので、同様にホスピタリティが求められる宿泊業界の接客の仕事にも違和感なく移行できるようです。
また介護施設などは、夜勤もあるシフト制の勤務が基本。異業種からの転職の場合、宿泊業界の夜勤のある勤務体系になかなか慣れない…などの声も聞きますが、その点をスムーズに受け入れて働ける点も大きなメリットとなっています。
一見、全く違う業界で転職が難しそうに思えるかもしれませんが、このように求められる能力や勤務体系が似ていることから、施設側からも歓迎され、転職後もそれほど苦労することなく職場に馴染み、活躍できるということが多いのだそう。介護職で転職を考えているなら、一度、宿泊業界も視野に入れて検討してみるのもいいかもしれません。
それ以外では、美容師など美容業界からの転職者、営業職からの転職者なども活躍中です。もともと接客をメインとする仕事なため、そのキャリアを生かして働くことができているようです。
また接客業ではありませんが、システムエンジニアやデザイナーなどのクリエイターから転職して活躍中という方も。最近、多くのホテルや旅館では予約システムを取り入れています。元システムエンジニアというスタッフが、接客の業務だけでなくそういった施設のシステム関係の仕事を担うことも。あわせてHPやSNS運用に力を入れている施設も多いので、前職の経験を生かしてそのような分野で活躍する元クリエイターの方などもいらっしゃるようです。
今回は宿泊業界に転職すると歓迎される、活躍できる、業界や業種についてご紹介しました。全く関連性がなさそうな業種からでも、意外と前職の経験を生かして活躍できることがあるので、興味があればぜひどんな働き方ができそうか調べてみるといいかもしれませんね。