未経験から成長できる 働く楽しさも深めていける

東京からもアクセスが良く、国内外から多くの観光客を迎える箱根湯本。
温泉、自然、グルメ、史跡に箱根駅伝と、その魅力は多岐にわたり、一年中お客さまが絶えることがありません。

その箱根の玄関口でもある箱根湯本駅から歩いてすぐの場所に、今回お話を伺った「ホテル河鹿荘」はあります。
創業77年を誇る老舗旅館で一緒に働く仲間を募集していると聞き、現地へ向かいました。

着物が好き。人にありがとうと言われる仕事がしたい。
そんな小さなきっかけでも、大丈夫。

箱根湯本駅を降りると、地元の名産物やおみやげが並ぶ商店街があります。
店先をのぞきながら楽しく歩いていると、もう「ホテル河鹿荘」に着きました。

出迎えてくれたのはやさしい笑顔が印象的な、客室係の和田早央里さん
客室や食事処でのお食事出しをはじめ、滞在されるお客様の応接を担当されています。

このお仕事に就いたきっかけは、地元の高校の先輩が、旅館で着物を着ていきいき働いている姿を見て、憧れたからだそう。

今は後輩を指導する立場でもある頼もしい和田さんですが、元は転職して地元秋田から箱根に来られたとか。遠い土地へ移住するだけでも勇気がいりますが、和田さんはどのように不安を乗り越えてこられたのでしょう。

「昔からお話しするのも苦手でしたし、あがり症で、接客業に自信はありませんでした。ですが、実際働いてみるとやりがいもあり、楽しいなと思えたんです。特にリピーターの方に名前を覚えていただいたり、お客さまが帰り際『ありがとう、また来るね』とおっしゃっていただけるのが嬉しくて。それで今も、この仕事を続けています。」

河鹿荘には地方から出てきて就職する人も多いそうで、寮の仲間もたくさんいるそう。しかも社食が毎日提供されているうえ、社員用の温泉まであるというから驚き！

9本の源泉を有する贅沢なお宿だからこその、高い泉質のお湯で仕事疲れを癒せちゃうのは、ありがたい特典ですよね。

そんな社員の福利厚生にも手厚い宿のおかげか、ルームさん（仲居さん）チームをひとことで表すと、という問いに返ってきたのは、「仲良し」というワード。

仲居さんといえば、ベテランの方が多い印象ですが、意外にもルームさんは和田さんと同世代の若い方々が多く、お互いに必要な意見は言い合える、仲の良いメリハリのある社風なんだそう。

部署横断のミーティングも定期的に行い、全館あげてお客さまの満足のために動けているようです。

お話しを聞いていると未経験者でも働きやすそうな環境ですが、老舗旅館と聞けば就職のハードルが高く感じてしまうのも、ホンネのところ。
実際のところ、入社後はどんな感じなのでしょうか

「河鹿荘にはこれまでも宿泊業界未経験の方が多く入ってこられて、活躍されています。そのため内部研修も充実していますし、最近は外部の旅館や料亭で実際に接客を受けながら学ぶ、社外実習も行われています。
なので全くの未経験でも、ほんの1ミリでも興味がある方は、ぜひチャレンジしてほしいです！私のようにこの仕事の楽しさに目覚めてしまうかもしれません 笑。最初は難しいかもしれませんが、河鹿荘の皆さんはやさしい人が多いので、きっと一緒に頑張れると思います。」

きっと和田さんがいつか憧れた先輩のように、次は和田さん自身が、新しい応募者の憧れの先輩になってくれそうです。

はじめての旅館勤務。
「今日は何ができるかな」と楽しみながら成長中。

「気づいたら、あっという間の5か月でした！」

そう話すのは、河鹿荘でフロント係として勤めている、ネパール出身のリンブビニサさん。
まだ入社されて半年弱ですが（※取材当時）、チェックイン・チェックアウト業務や売店のほか、得意の英語を活かして海外のお客さまも担当されています。

ビニサさんは8年前に留学生として来日。卒業後は通信業界でマーケティングなどの業務を5年ほど経験した後、ジネスホテルでの勤務をきっかけに宿泊業界に入ったそう。そのため、旅館勤務は河鹿荘がはじめて。

日本独特の文化が色濃く感じられる旅館でのお仕事は、最初は戸惑うことも多かったようですが、先輩方がサポートしてくれたおかげで乗り切れたとか。

「研修は約3ヵ月間ありましたが、その間に絶対に覚えろというプレッシャーはなく、自分のペースでいいよと言われていました。先輩方は困った時に助けてくれますし、みんな仲が良いので相談しやすいです。おかげでいろんな経験もできて『次はあれをやってみたい』と、積極的になることができました。これから新しい人が入ってきたら、私もやさしくトレーニングしたいと思っています。」

河鹿荘での仕事を通して、ビジネスホテルと旅館のサービスの違いに面白さを感じる機会も多いそうです。

「お客さまを玄関でお出迎えしたり、館内案内をしたり、時に客室まで行ったりするのも、ビジネスホテルに勤務していた時にはなかったことです。お客さまからの質問内容も様々なので、覚えることが多く慣れるまで大変でしたが、今ではすごく楽しいです。」

ビニサさんの箱根のお気に入りポイントは、自然が豊かで富士山が見えるところ。

「お休みのときは川沿いを散歩したり、近くのモンブランのお店に行ったり。小田原にもアクセスしやすいので、お買い物がてらネパールカレーを楽しんだりしていますよ。」

きらきらとした笑顔で、お仕事や箱根での生活をお話してくれたビニサさん。
これからどんな人と働きたいかを聞いてみたところ、すぐに「明るい人ですね。仲良くしてくれる方なら誰でも！」との答えが。
こんなにウェルカムな先輩がいるなら、旅館業がはじめての方も心強いかも。

今回お話をお聞きした和田さん、ビニサさんをはじめ、スタッフの方々の表情がいきいきとしていた河鹿荘。
取材でもお二人の口からたびたび「先輩・後輩も関係なく仲が良い」、そして「自分が成長しているのが感じられて楽しい」といった話が聞かれました。

さらに河鹿荘では社内外の研修制度が充実しており、未経験はもちろんキャリアアップを目指す人にとっても有意義な環境です。
国内外から訪れるお客さまにより満足していただけるサービスを提供するために、あなたの力を発揮してみませんか。