旅館

ホテルゆもと登別

興味がある方は、とりあえず来てみて! 自分らしさが湧き上がってくる宿

  • フロント
  • 接客/サービス
  • 仲居
  • 調理人/厨房

新千歳空港からレンタカーを借りて車で約1時間。北海道屈指の人気温泉地で地獄谷でも有名な「登別温泉」にやってきました。車を降りてびっくりしたのが、外国人観光客の多さ。平日の夜にも関わらずメイン通りではたくさんの人が歩いていました。そんな登別温泉の中心にあるのが、今回取材で訪れた「ホテルゆもと登別」です。


料理人の育成と、
地域の活動にも力を注ぐ、生粋の料理人

最初のお話を伺ったのが、ここ登別出身で料理人一筋38年の渡辺 晃紀さんです。高校卒業後、登別にある他の施設で料理人をスタートさせ、12年前にこのホテルの料理長として赴任しました。



料理人になろうと思ったきっかけは何だったんですか?

「兄貴にチャーハンを作ったら『美味しい、美味しい!』って喜んでくれて、それがきっかけです。
日頃から食べるのも大好きなんで、お店で食べに行った時もこれ、どうやって作っているんだろうって、すぐに家で試しちゃうんです(笑)。」

屈託のない笑顔で話してくれた渡辺さんに、
他の施設でも働いた経験があるので、こことの職場の違いをお聞きしました。

「以前、働いていたホテルは大型施設なので刺身は刺身、煮方は煮方と1日中、
同じ担当をしていました。でもこのホテルは全てをやらしてくれるので、それが楽しかったですね!」

調理場のイメージって、「焼き場」何年、そこからまた「煮方」何年って、
修行が厳しいイメージがありますが。

「はい、昔はそういったところもありました。怒声も飛んでいましたし、『俺について来れる奴だけ残れ』みたいな。でも今は色んなポジションをやらして、早く育てた方がいいと思っています。私も昔やられたことは嫌なので、それを反面教師にして大事に育てています。」

時には和食のコンクールに参加したり、本格的な日本料理店に連れて行くこともあるそうです。
さらに、渡辺さんは8年前に登別温泉地の調理師会副会長に就任し、
勉強会など、料理人が積極的に学べる機会を作ったそうです。

「どうしても働いているホテルだけの情報になるので、自分が調理師会の副会長になった時に、
登別温泉にある他の施設の料理人たちを集めて、勉強会を開催しました。」

他の施設の料理人を集めた勉強会ですか!初めて聞きました!

「普通施設間では情報を隠し、レシピはもちろん秘密です。でもそれじゃ、料理人も育たないし、
時代にも合っていないので、年に数回煮物などテーマを決めて、各施設から料理を持ち込み
見た目や、どうやって作ったのかなど、みんなで勉強をしています。」

まさに、食べるのが大好きで、好奇心旺盛な渡辺さんだから、
実現した勉強会ですね。

「若い料理人も参加して、たまに1年目の料理人が斬新な料理を出すこともあるので、こちらも勉強になりますよ(笑)。」



今では調理師会の会長でもある渡辺さんに
休日は何をしているかお聞きしました。

「暇が好きではないので、調理師会の活動をしています。子供食堂や料理教室、地元の学校の生徒たちと、ご当地弁当や、鹿肉を使ったメニューを開発して、販売もしてるんですよ。」

本当に料理が大好きな渡辺さん。そうした調理師会の活動で料理が好きになった、
近い将来、地元の子供達が渡辺さんと、一緒に働く日が来るかもしれませんね。

従業員ファーストで、
職場の環境を考えてくれる

次にお話を伺ったのが接客係を担当する、今年で入社4年目の冨田 静香さんと、
モンゴルからやってきて、6月に入社したばかりのバヤール・ダワーフさんです。



バヤールさんは先月入社したばかりなんですね!
ますは、日本に来るきっかけをお聞きしました。

「日本で留学をしていた友達に、日本の良さや、サービスの凄さを聞いて、日本に強い憧れを持ったんです。そこから東京のコンビニでアルバイトをしながら、日本語学校に通いました。」

決断と行動力が凄いですね!冨田さんはホテルのレストランで働いていた経験も
あり、宿泊業界は20年のキャリアだそうです。
以前のホテルと、この施設で働く違いはどんなところがありますか?

「ホテルのレストランではお客さまの状況はよく分かるのですが、ここは部屋食なので部屋に入るまでどんなお客さまなのか、また食事の進み具合なども分からないので、そこが一番違いますね。でも、お客さまと近く、接する時間が長いのでとても楽しいです。」

登別温泉で全室部屋食をしているのは、ここだけだそうで、
「どこから来たんですか」など、お客さまとの会話を楽しんでいるそうです。
バヤールさんも入社1ヶ月ですが、客室を先輩と一緒に担当しているそうですね。

「最初は緊張しましたが、先輩や頭(リーダ)が優しく教えてくれるので、今ではお客さまへの対応や会話も楽しめるようになりました!」

頭(リーダー)!格好いい呼び名ですね!
凄く頼りになりそうです。

-冨田さん
「フロアごとに頭(リーダー)と担当スタッフがいまして、バヤールさんのような新人の方は、
人数が多い部屋を数人で担当してもらうようにしています。」

いきなり一人で担当ではなく、複数人で担当するので新人の方でも安心できますね。

研修や教育などのバックアップもしっかりしていて、
「この職場は安心して働ける。」と冨田さんは話します。



「問題や課題があった時はすぐに改善してくれて、とても風通しがいいですし、
従業員のことを配慮してくれる職場だと思います。」

スタッフ同士も仲が良いそうで、地元の居酒屋にも一緒によく行くそうです。

-冨田さん
「そこの居酒屋の牛乳ラーメンは、とても美味しいですよ(笑)!同僚は他の施設の方も顔見知りで、皆で和気あいあいと楽しんでます。」

先ほど渡辺さんの話しにもありましたが、登別温泉では他の施設との交流も
本当、盛んなんですね。

最後にバヤールさんが横で頷きながら、
「東京にいた時よりも、登別の人はみんな心が大きくて、優しいです!」と話してくれました。

二人とも自然豊かで、たくさんの温泉がある登別が大好きだそうです。
あなたもこの大らかな人たちが集まる、ここ登別で働いてみませんか。

社員の個性を大切に、
旅館スタイル一筋の支配人

最後に登場するのが現在の(株)グランビスタホテル&リゾートの前身である、三井観光開発(株)に入社して、37年目を迎える支配人 福井 信行さんです。最初の配属地、定山温泉の施設から始まり、長野大町温泉郷など主に旅館施設で、長く経験を積まれてきました。



「グランビスタといえば、まず配属は札幌グランドホテルか、札幌パークホテルかな。と思っていたのですが、定山温泉でしたね(笑)。今では会社系列の施設で完全な旅館スタイルは、ここだけになりました。」

福井さんがホテルとは違う、旅館スタイルのこの施設で大切にしていることは何ですか?

「もちろん部屋食など、旅館ならではの基本作法はありますが、細かなことより、まずは放任してますね!」

放任ですか。旅館ってしきたりとか、お作法など色々あるのかなと思っていたので、
ちょっと意外でした。

「個人のパフォーマンスが発揮できるよう、自由にできる雰囲気を大事にしてるんです。社員が働くやすく、長く働いてもらえるために、その環境を作るのが私の使命だと思っています。」

 

なるほど、先ほどの冨田さんも「働きやすい」と話をしていましたね。
ホテルゆもと登別では、離職率も低いそうです。

「家族的な雰囲気もあるからですかね。残業も他の施設に比べたら低いと思います。もちろん繁忙期など残業する場合もありますが、10分単位でお支払いをしています。」

職場の環境だけでなく、本社グランビスタ独自の支援制度もあるようです。

「この施設でもチャレンジしている社員がいますが、TOEICの資格を会社で費用も含め、支援をしています。一緒に働く海外のスタッフが日本語を学んで、働いている姿を見ると、我々日本人も『もっと、やらなきゃ!』って、いい相乗効果が生まれていますね。」

そういえば海外で思い出したんですけど、地獄谷で開催している「鬼花火」の会場も、たくさん海外からの観光客がいましたね!

「そうですね、登別温泉伝統の祭りですからね。この鬼花火も、うちの管理課長が鬼をかぶって、毎年参加してるんですよ!」



えっ、本当ですか!この花火姿、幻想的で格好良かったです!
先ほどから皆さんのお話を伺っていると、地域とのまとまりや、結びつきが本当に強いですよね。



「伝統の鬼花火の担い手は時代と共に、若い世代が少なくなってきたのですが
もしやりたければ、会社は全力でバックアップしますよ!」

地域の祭りイベントや、町おこしが大好きな方でも大歓迎だそうです。
あなたも「自分らしさ」を思う存分発揮できる、「ホテルゆもと登別」にまずは来てみませんか。

(取材・執筆:水元 勇) 


 






 













 

 

 

もしもこの宿ではたらいたら?

近隣情報

買い物
コンビニ(徒歩3分)
その他施設
郵便局(徒歩5分)、小学校、中学校(バスで20分)
交通情報
バスターミナル(徒歩3分)

自治体情報

基本情報

数字で見る

  • 平均残業時間

    3時間

  • 年間休日

    108

  • 平均勤続年数

    13

  • 年間有給休暇
    取得率

    50%

  • スタッフ数

    44

  • 男女比

    43 男性 : 57 女性

  • 外国籍の人数

    4

  • 平均年齢

    46.0

企業名
株式会社グランビスタホテル&リゾート
企業所在地
〒059-0551
北海道登別市登別温泉町29
施設名
ホテルゆもと登別
客室数
66
従業員数
44
設立
1981年01月
従業員寮

あり

家賃補助
あり
アクセス

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