旅館
裏草津 蕩
たとえ失敗しても挑戦をやめない、 新しい価値を創造し続ける宿
- フロント
- 接客/サービス
- レストラン
群馬県吾妻郡草津町草津300
掲載期間2024.06.20〜2024.12.31
多くの観光客でにぎわう湯畑から徒歩3分、新たなスポットとして注目の裏草津エリアはご存知でしょうか。
ここに建つお宿が、今回取材で伺った「裏草津 蕩(とう)」です。
2022年11月に開業したばかりで、日本式でありながら、モダンなデザインが特徴的。
ホテルにも旅館にも思える新しいスタイルにわくわくしながら暖簾をくぐり、早速中に入ってみました。
入社2年目の若きインチャージは
フロントスタッフとバーテンダーの二刀流
まず、笑顔で出迎えてくれたのは、入社2年目のフロント担当茂木陽さん。
「蕩」の開業とともにオープニングスタッフとして採用され、ここが人生初の就職だそう。
学生時代のアルバイトでは、レストランでの接客経験はあったものの、旅館のフロントは当然初めて。
未知の世界に飛び込むことに、不安はなかったのでしょうか。
「どういった雰囲気の仕事場なのか、全くわからなかったので、ちょっと緊張していた部分はもちろんありました。でも入社してみると、支配人も同僚も気さくで話しやすくて安心しました。
毎日各地からお客さまが来られるので、たくさんの人と出会えるのが楽しくて世界が広がった気がします。」
そんな茂木さんですが、2年目にして頑張りが認められ、最近スーパーバイザーに昇格。 若手とはいえ、インチャージ(現場の時間帯責任者)として、今度は職場をまとめる立場となったわけですよね。
「ちょっとまだ役職をいただいたばかりではあるんですけど。
本当に周りの方に支えられている部分もあるので、早く慣れていきたいです。」
日々インチャージ業に奮闘中の茂木さんの息抜きは、仕事終わりに中華料理屋さんに行くこと。
「同僚と行く日もあれば、1人でも週3で!近隣のホテルスタッフが集まるお店なので、みんなと仲良くなって、情報交換や接客ノウハウを教えてもらうこともあるんですよ。」
勤務先の垣根を越えた交流でも、スキルアップに役立てているんですね。
ロビーを見渡すと、おしゃれなバーがひときわ目立つのですが、ここを彩るお花は茂木さんが買ってきて空き瓶に生けているそう。
というのも、茂木さんは学生時代のアルバイト経験からカクテルを作れるそうで、なんとバーテンダーとしてカウンターに立つこともあるんだとか。フロントとバーテンダーの二刀流なんて、かなりレアですよね!
「本当にもう、いろんなことにチャレンジさせてもらえて、すごく楽しいです!」
現在カクテルを作れるフロントスタッフは他にいないそうですが、今後茂木さんの二刀流に憧れて応募される方もいるかもしれません。
自分の感性とみんなの意見をもとに
試行錯誤のくりかえし
厳選食材で美しい一皿を仕立てる芸術家
「裏草津蕩」の夕食は、和の会席にフレンチを融合させた創作料理で、これだけ宿が立ち並ぶ草津の中でも珍しいそう。盛り付けが美しく、視覚と味覚のどちらでも楽しい!と、評価も高いんです。
お客さまをあっと言わせるメニューは日々どのように生まれているのか、総料理長の佐々木 幹さんに聞いてみました。
「まずフレンチベースで考えて、どこで和のテイストを入れて崩すかっていうのを試行錯誤していますね。例えば、アンチョビの代わりに同じ発酵食品の味噌に変えたりとか。
でも、最終的には、お客さまに出しての反応が一番大事なので。僕だけの好みが偏らないよう、新しいメニュー開発の時は、支配人や他部署のスタッフも含めた試食会をやっています。」
自信作とはいえ、人によって感想はそれぞれ。いろんな方の意見を聞いて頭の中で考え、それを具現化していくそう。まさに、芸術家ですよねぇ。
そんな佐々木さんですが、ここ「蕩」に入社される前は、フランスでの修行や数々のホテル勤務を経験されてきたとのこと。これから応募される方もやっぱり、豊富な経験が必要なんでしょうか…
「いえ、一番はやはり素直で前向きであること。
あと、地味な作業でもコツコツできるような方が向いてる気がしますね。」
良かった!あくまでお人柄重視で、未経験でも問題なさそうです。
インパクトのあるお料理を生み出す一方で、休日はサーフィンが趣味という佐々木さん。
月に2〜3回は地元の神奈川に帰って、波を楽しまれているそう。オフに存分リフレッシュできる分、お仕事の際は頭をフル回転。
この切り替えが、日々の業務へのモチベーションに繋がっているのかもしれません。
最近は海外のお客さまも増えていることから、もっと洋の要素を強化していきたい、と佐々木さん。
これからもどんな新作を生み出していくのか、ますます楽しみです。
自分たちが楽しくないと、本物の笑顔は出ない
自然と笑顔になれるような職場にしたい
調理場が心を込めて作ったお料理を演出するのは、料飲部の大事な役割。
それを担うのが、ホテル業界一筋30年の田中拓郎さんです。
今までサービス分野からブライダル、営業まで、ホテルのお仕事を一通り経験されており、草津に来る前は宮古島の系列ホテルに勤めていたそう。
そんな中「蕩」に来ることになったのは、2ヶ月間のヘルプがきっかけなんだとか。
「とにかくここで働く人たちが本当に良くて、すぐに意気投合しました!
年齢も国籍も関係なく、いい意味で上下関係がないんですよ。20代の子に『田中さん、これやっといて』なんて言われることもよくあります(笑)」
短い期間ながらも、分け隔てなく話せる職場と田中さんの明るいキャラクターで、良いチームワークを築かれたんですね。
ヘルプ期間が終わって沖縄に戻った後も、草津での働きぶりから再ヘルプ、そして転籍のお声がかかり、草津への移住を決意したそうです。
「ここに来て、良かったなぁと日々思います。
というのも、宮古島のホテルはバイキング形式だったので、とにかくスムーズに捌くことを意識して動いていて。
ただ、ここはコースですから、一つ一つの料理説明も必要ですし、お客さまとの会話もより重要になってきます。お客さまからの『また来ますね』なんてお言葉は励みになりますし、密に関われる方がやっぱり面白くて、自分に合っているなと感じますね。」
そう話してくださる朗らかな表情から、本当にこの職場が大好きという気持ちがよく伝わってきました。
さらに、職場の「働きやすさ」についても教えてくださりました。
「個人の希望を優先した無理のないシフトに、就業時間もきっちりシフト通り。
残業はあったとしても、1分単位で支給されるんですよ。」
へぇ~そうなんですか!接客業だと、残業代の計算は15分や30分単位だったりしますが、ここは頑張った分だけ還元されるわけですね。
また、ここはABアコモという会社が運営していて強力なバックアップがある分、人事考課なども整備されているそうで、純粋に人と接することが好きな方や宿泊業界で働きたい方にとっては、かなり理想的と感じました。
さいごに、「みんなが何でも楽しんでできる職場にしていきたい」と、田中さん。
「笑えって言われて、笑えるスタッフなんかいないですから。」
きっと田中さんの想いが他のスタッフたちに伝わり、そして、心の底から楽しそうにお料理を運ぶスタッフからお客さまへと繋がる。そんな心のバトンが、「蕩」では上手く循環しているのだと感じました。
社内で最年少の支配人に抜擢
尊敬する常務の言葉を胸に、チャレンジを決意
「本当に、みんなの協力のおかげです。」
そう話してくださったのは、支配人の中村鉄兵さんです。
中村さんは、大学卒業後に他業界の会社勤務、地元北海道での飲食店経営など、豊かな経験をお持ちの方で、「蕩」の親会社であるABアコモに入社されてからは今年で8年目。
ABアコモ入社後は、グループの各地の宿泊施設でサービススタッフを経験されたそうですが、転機は入社5年目32歳のときに訪れました。なんと「蕩」の開業に向けて、支配人のオファーが来たのです。
「お話をいただいたときは本当にびっくりして、1度断りました。
まだまだ全然経験が足りていなかったので。」
一般的に宿泊業界では、新卒入社から支配人になるまでに20~30年ほどかかると言われています。もちろん組織が大きければ大きいほど、時間はかかるもの。自分にその役が務まるのかと不安になるのは当然ですが、そこからどのような心境の変化があったのでしょうか。
「常務が『どうせ失敗するなら、早いうちにした方が得だよ』と言ってくれて。
実は、常務も若くして支配人になられた過去があって『俺も若いときに失敗だらけだったけど、その経験が今に生きているから』と背中を押してもらいました。
じゃあ、せっかくいただいたチャンスだし、経験のためにやってみようと決意しましたね。」
旅館という業態は、会社としても初の試みだったようですが、開業から2年経ってみてどうですか?
「お客さまの期待値に対して、サービスレベルをどう持っていくかが、今の課題ですね。
そのために、まずは働きやすい職場づくりを進めています。スタッフを大事にして長く働いてもらうことで、接客ノウハウも溜まりますし、スタッフに会うのを目的に来てくれるお客さまも増えていくんじゃないかと。」
そういう想いから、シフトの改善や単身寮も4種類用意したそうです。
また、海外からのお客さまも増えていることから、外国人スタッフも積極的に採用中。現在ベトナムやロシアなど、いろんな国の方が働いているようです。
「日本語がまだ完璧ではない部分もあるんですけど、一生懸命がんばってくれています。
もちろん海外ゲストへの英語対応はカバーしてくれますし、とにかく勉強熱心な方が多いんですよ。
何か良い化学反応が起きたらいいなって思っています。」
チームとしてやっていく上で、苦手な部分を補い合えるのって大事ですし、働きながら社内で異文化交流ができるのも、すごく楽しそうですね。
お客さまからのご指摘も糧にしながら、みんなが何が正解がわからない中で失敗を恐れず、どんどん挑戦をしていく。この前向きに取り組む姿勢というのが、この職場の良さなんだろうなと、1日皆さんのお話を聞いてきて感じました。
「蕩」のコンセプトは、規則的なものと不規則なものとの調和を意味する「1/fゆらぎ」なんだそう。
その必ずしも一定ではないリズムで、お客さまに心地よさを提供してみませんか。
(取材・執筆:斉藤 真央)
もしも、この宿ではたらいたら?
働く仲間
M・F (女性/20代/フロントスタッフ)
C/Iの際にゲストより「日本語が上手で分かりやすかった」と声をかけていただいたことが嬉しく、やりがいを感じています。
M・H (女性 /30代 /ホールスタッフ)
海外ゲストが多く、多国語で接客を行っています。中々伝わらないことも多いですが、そのゲストに寄り添えるように言語を勉強しています。自分のスキルアップができました。
M・S (男性 /20代後半 /ホールスタッフ)
スタッフ同士が和気あいあいと仕事に取り組んで楽しい職場です。また、向上心の強い人とコミュニケーションを図ると自分も負けてられないと感じることもあります。
活躍したい、ゲストにいいサービスを届けたいと思う人がいれば、
是非とも一緒に働きたいです。
M・S (男性/40代後半/キッチン)
創作料理を振舞うのでメニューを考えたり、今までの経験が役に立っております。和食や洋食どちらも扱いできる。
私の暮らしのおすすめポイント
H・N (女性 /20代後半 /フロントスタッフ)
自然が豊かなのでリフレッシュができます。
スーパーやコンビニも多く店舗があり、生活しやすいです。
H・O (男性 /40代 /フロントスタッフ)
効能が異なる温泉がたくさんあるので温泉巡りが楽しめます。
私の休日の過ごし方
Y・T(女性/20代後半/フロントスタッフ)
自然豊かなので近くの観光場所へお出かけをしています。
S・M (男性 /20代後半/ホールスタッフ)
連休があれば旅行へ行って、他のホテルのサービスを勉強しに行っています。
N・I (女性 /30代 /ホールスタッフ)
母国の料理を作ったり、テレビを観ながらリフレッシュしています。
近隣情報
- 家賃相場
- 一戸建て
3LDK・4K:9.5万円
アパート
1LDK・2K・2DK:6.5万円
マンション
1LDK・2K・2DK:7万円
1K・1DK:5.67万円 - 買い物
- コンビニ(約3分)、スーパー(徒歩5分)
- その他施設
- 郵便局(徒歩4分)、役場(徒歩3分)
小学校・中学校(徒歩15分) - 交通情報
- 高速バス草津温泉ターミナルまで徒歩3分
JR長野原草津駅まで車で20分
軽井沢駅までバス90分
自治体情報
ギャラリー
基本情報
数字で見る
-
平均残業時間
10時間
-
年間休日
108日
-
平均勤続年数
2年
-
年間有給休暇
取得率60%
-
スタッフ数
39名
-
男女比
6 : 4
-
外国籍の人数
10人
-
平均年齢
30.0歳
- 企業名
- ABアコモ株式会社
- 施設名
- 裏草津 蕩
- 客室数
- 56室
- 従業員数
- 39名
- 設立
- 2022年11月1日
- 従業員寮
-
あり(施設からバスで5分)
- 家賃補助
- あり(月35,000円)
よくある質問
給与は含み残業ですか?
いいえ、残業は1分単位で支給しております。
社員寮は個室ですか?
はい、全室個室となります。
面接はオンラインでも実施可能でしょうか?
はい、オンラインでの実施も可能ですので、メッセージにてご連絡ください。
車での通勤は可能でしょうか?
駐車場がない為、公共交通機関(バス)を利用頂いております。