たくさんの未経験者が躍動するホテルが、 業界の新しい常識をアップデートする

街を歩いているだけで気分が上がる、日本有数のショッピング街東京銀座にやってきました。今回は全国5都市都内10地域にて、the b hotels（ザビーホテルズ）を運営する株式会社イシン・ホテルズ・グループのオフィスと、銀座8丁目にあるthe b銀座に話を聞きに伺いました。

ホテル未経験者が、
入社５年目でthe b銀座の総支配人に

次は銀座８丁目にあるホテル「the b銀座」に移動して、総支配人の土師 暁（ハジ サトル）さんにお話を伺いました。前職の不動産時代に佐賀県唐津にある民宿に携わる機会があり、その時宿泊業の面白さを知り、2019年に入社しました。



民宿だと旅館に近い印象ですが、なぜホテルを運営する会社を選んだのですか？

「そうですね、まずたくさんの地域でホテルを展開している会社なので、色々な経験が積めるかなと思いました。それに民宿にはないフロントがあるのは格好良かったですし、最初は感動しましたね！」

やっぱりフロントは花形ですよね。 ザビーホテルズでホテリエの一歩を踏み出した土師さんは、
入社から5年で総支配人になりました。

「この会社は年功序列ではないので、頑張った人はきちんと評価され、ポジションも上がっていきます。ポジションはフロントデスクエージェント（一般スタッフ）から始まり、シニアフロントデスクエージェント（チームリーダー）、副支配人、そして総支配人代行もしくは総支配人なのですが、私は１年半でシニアフロントデスクエージェントに任命されました。」

それにしても未経験から1年半で、
チームリーダーも早いですね！

「フロントデスクの時に、フロントをどうしたら効率よくできるかリスト化し、それらを検証して実行してきました。それが出来ると自分が楽になるし、周りのメンバーも楽になるんです。そういった取り組みが評価されたのだと思います。」



未経験者が多いこのホテルでは、どんな教育をされているのですか？

「私も未経験で入社したので、自分が歩んできた不安なことは、これから入ってくる人たちも同じだと思うんです。そこで業務面や接客などのマニュアルなど作って、フロントに立っていても、事務所にいても見られるようにしました。」

外国人のゲストも多いホテルなので、単語帳も作ったそうです。

「自分も英語が苦手だったので、苦労したんです（笑）。自分が苦労したことや、失敗したことは経験させたくないですからね。」

先ほど本社で『他のホテルがやってないこと。』と話があったのですが、
現場でもそれを感じることはありますか？

「それはとても感じます！一言で言うと自由度が高い！色んな施策をやっていて、例えば当ホテルの無料軽食サービスtottette（トッテッテ）など、新しい試みをどんどんやっていく、そんな社風です。」


これが無料なんですか！これはお客様も喜ばれそうですね。
現場のスタッフからも色んなアイデアが上がってくるそうです。

「今は地ビールのプレゼントキャンペーンやっています。また、『夏に冷たい朝食を出したらどうだろうか。』とアイデアが上がり、冷やしうどんを出したんです。今はそのうどんが一番人気です。自分が思ったことが最短で当日にできることも多々あります。それがこの会社の特徴かなと思います。」



この会社の管理職は土日が休みだそうです。お休みの時は大洗や、宮城三陸方面など、旅行に出かけることも多いとか。最後にどんな人が合っているか話してくれました。



「まずは未経験でもフォローできる体制なので、そこは安心してもらっていいです。あとはチャレンジ精神がある人は合っていると思います。本社もホテルスタッフも強力にバックアップする文化なので。」

経験は関係なく、仕事や姿勢がきちんと評価される環境で、あなたも自分の可能性を見つけにきませんか。
 

自分らしさを追い求めて、
美容師からホテル業界に転身。

次に登場するのは、フロントデスクエージェントの高橋 航さんです。5年ほどスタイリストとして活躍していましたが、2019年にザビーホテルズでキャリアをスタートさせ、ここ銀座のホテルでは開業から関わってきました。



どうして美容師を辞めてホテルに入ったのですが？

「元々接客が好きで、お客さまが何を求めているか、仕草や表情など小さな変化を見逃さず、対応するのが得意だったんです。そんな日々を過ごしているうちに、自分はホテルに向いているだろうなって考えるようになって。」

美容院もたくさんのお客さまが過ごす場所ですもんね。
数多くあるホテルがある中、この会社を選んだのはどうしてですか？

「the bは全国主要都市にありますが、それぞれ特徴や造りがバラバラでそれが面白いなって感じました。他は全て同じ造りが多い中、自分が支配人になった時に、自分の色が出せるかなと思いました。」

入る前から支配人になることをイメージされていたのですね。

「はい、『枠にとらわれない面白いホテルだね！』って言われるホテルを支配人として創ってみたいですね。5年で総支配人になった土師さんが、いい見本としてそばにいますし。」

現在高橋さんは、シニアロントエージェントとして、チームリーダーの役割も担っています。おおよその仕事の１日を教えてもらえますか？

「9:00に出社したらロビー周辺の情報収集や引き継ぎ、チェックアウト業務。お昼休みを挟んだら14：00からはチェックイン、お客様対応をして17:30には退勤していますかね。」

残業もほとんどなく、退勤後はチームの仲間と食事に行くことも多いそうです。

「SNSでリサーチしたり、お客さまに教えてもらったお店に行ったりします。良かったらお客さまにも勧められますし、帰りの時は『英語表記はあるか、駅では何番出口から出ればいいか』などついついチェックしちゃいますね（笑）。」



今後は美容業界の経験を活かして、アメニティで美容アイテムや、シャンプーの
開発もやってみたいそうです。素敵な美容アイテム、楽しみにしています！
 

より良く、安心して働いてもらうために、
私たちがいます

 リノベーションした素敵な本社オフィスで迎えたくれたのは、管理本部人材採用部門でディレクターを務める丸岡 宏さんです。３０年近く人事・採用の仕事をやってきた丸岡さんは今年４月に入社し、しかもホテル業界は初めてだそうです。



なぜホテル業界に入社されたのですか？

「そうですね、５０歳を機に自分が提供できることは何か？と考えて、もっと企業に採用でインパクトを与えられるのではないかと思ったんです。そこでホテル業界のことを少し調べてみると、この会社の経営陣の出身が、星野ゾートやコンサルティング、外資の金融など、他のホテルとは全く違う構成で面白いなって。」

確かに、様々なバックグランドを持った経営陣ですね。

「実際面談でお会いしたとき、『他のホテルがやっていないことをやって、歴史に名を残す』と言われたことが印象に残り、そういう視点であればお役に立てると思いました。」

４月に入社して、まず驚いたのが運営ホテルの盛況ぶりだそうですが、
もう一つ、驚いたことがあるそうですね。

「各セクションや、経営陣との距離が無茶苦茶近いんです！例えば、『現場で、ある企画をやってみたい』ってなった時は、すぐに各セクションが連携して動きますし、逆にマーケティング部から企画が上がった時は、すぐ『うちのホテルでやりましょう』と声が上がるんです。」

連携も実行も早いそんな社風は、以前からそうだったのですか？

「昔からいる人にヒアリングすると、２０１8年に星野リゾートの資本が入ったことが、変わるきっかけにもなったみたいです。」

様々なバックグランドを持った人たちが、活躍するザビーホテルズ。
最後にこんな話をしてくれました。

「ここでステップアップして、別の場所で叶えたい夢を実現しても構わないと思っているんです。先日もCA（キャビンアテンダント）を希望している方がいて、『ホテルでホスピタリティを学びたい』ということで、採用しました。是非うちで身につけて実現してもらって、みんなで送り出したいですね（笑）。」



「ここで夢を叶える」、そんな方は大歓迎だそうです。
あなたもこのホテルで、やりたい事を実現してみませんか。

（取材・執筆）水元　勇