旅の感動の一場面として、 心に刻まれるホテルでありたい

多くの観光客でにぎわう京都駅から地下鉄で1駅の五条駅。そこから人気ホテルが立ち並ぶ烏丸（からすま）通りを4分歩くと、木の格子が施された京都らしい建物が見えてきました。

特徴的なこの建物が「京王プレリアホテル京都烏丸五条」です。都内を中心にさまざまな事業を展開する、大手私鉄・京王電鉄グループの新ブランドホテルとして2018年11月に誕生。

そんなこのホテルで、より良い職場を一緒に創り上げていける仲間を募集していると聞いて、取材に伺いました。


 

開業から6年目だからできる、基礎作りから次のステージへ。
みんなで創り上げる「プレリア」ブランド。

現地に着いてまず出迎えてくれたのは、フロントスタッフのお二人。2019年に中途入社し、現在チーフを務める木村 可南子さん（写真右）と、新卒入社3年目のクラーク前田 暁音さん（写真左）です。

木村さんはもともと別のホテルで働いていたようですが、ここに転職してきてまず驚いたのは、職場の雰囲気だったそう。

「スタッフ同士が話しやすくて、皆さん意見を真剣に聞いてくれるので、働きやすさに良い意味でびっくりしました。休みの希望や有給もこんなに考慮してもらえるんだ！って。
京王グループ系列ホテルの補助もあるので、私はよく旅行の際に利用させてもらっています。」

働く上で、人間関係と職場環境の両方が揃っているなんて羨ましい！
ちなみに、シフト勤務とのことですが、夜勤もあるんでしょうか。

「はい、夜勤は2つのシフトがあって、13時から翌朝8時までと、15時から翌朝10時までとなっています。
仮眠できる環境も、意外と充実しているんですよ。当初は簡易的な2段ベッドのお部屋でしたが、コロナ禍によって1人1室の環境が整備されて今も続いています。仮眠休憩中にシャワーを浴びたり、周りを気にせずベッドで眠れるので、夜勤の負担感が軽減されました。」

一方、前田さんは新卒入社とのことですが、就職する前と後で、職場に対する印象で何か変わったことはありましたか？

「入社する前はチェックイン・アウトだけが仕事だと思っていたんですけど、実際には予約の確認や、現場のオペレーションの改善など、色んな業務があるんです。
マルチタスクっていうんですかね。みんなが効率よく何でもできるような体制になっているんですけど、その業務の幅の広さに驚きました。
ちなみに私は今、備品の発注を担当しているんですが、旅行で他のホテルに行った時に、ついつい備品チェックをしちゃうことも（笑）。」

ホテルのフロントって、お客さまから見えない業務が本当にたくさん。それをもうテキパキこなしながら、お客さまには優しい笑顔で対応されていて、尊敬します！

現在木村さんはチーフという役職、前田さんも今年で3年目ということで、二人とも後輩に教える立場として日々奮闘中。ここでは、言葉遣いや立ち姿などホテリエとしての基礎から、基本的な業務はマニュアルを中心に教育を行っているようで、宿泊業界が未経験の方でも安心して働くことができるそうです。

この仕事や職場で良かったなぁ、と思うことは何ですか？

（木村さん）
「お客さまが笑顔で喜んでくださることです。こちらの接客次第でお客さまの満足度が変わってくると思うので、一瞬でも気を抜けないなと感じます。
より良いサービスをお届けするために、フロントではお客さまからのお言葉をもとに、意見交換を頻繁に行っています。」

（前田さん）
「ここは開業してまだ５年で、基礎は出来つつあるんですけど、この職場はみんなでどんどん変えていくことができる環境なんです。新しいブランドを創り上げることって、今しか出来ないので、結構貴重なんじゃないかなと思っています。」

お二人の話から、働きやすさや、みんなで体制やサービス方法を日々作り上げていける面白さが、ここで働く魅力なんだろうなと伝わりました。
ホテルとともに成長し続ける木村さんと前田さん。今後の活躍がますます楽しみです。
 

13年間のブランクを乗り越え、専業主婦から副支配人へ。
肩書きは違うけど、ホテルへの想いや仕事はみんなと同じ。

副支配人の日原正美さんです。日原さんはホテルの専門学校卒業後、大阪のホテルで5年半勤務していましたが、妊娠を機に退職。その後しばらくは、子育てや夫の転勤に伴う帯同などもあり、専業主婦をされていたそう。

ブランクが長ければ長いほど、再就職に苦労するケースが多いとよく聞きますよね。
出産や育児、家庭の事情によるキャリアの中断で、この先どうしようと悩まれている方、世の中にまだまだたくさんいると思いますが、そんな中で日原さんの現在の副支配人というポジションに至るまでの経緯が気になります。

「実は専業主婦のあと、ファーストフード店で13年間パートとして働いていたんです。接客業というくくりでは以前と同じでしたが、ファーストフード店なのでお客さまと関われる時間って、もうほんとに一瞬で・・・
やっぱりホテルに戻りたいなっていうのが、ずっと心の片隅にあったんですよね。そんな時に東京オリンピックの開催が決まって、海外の人がいっぱい来るだろうと世間が盛り上がり始めまして。自分も何かそこにちょっとでも携われることがしたいなと思ったのが、ホテルへの再就職を決意したきっかけでした。」

そうして、再びホテル業界に戻った日原さん。そのホテルでは半年勤務されましたが、あるとき偶然「京王プレリアホテル京都烏丸五条」の開業メンバーを募集する求人を見つけたそうで、ビビビッ！ときて、そのまま応募。そこから転職までは、あっという間だったそうです。

「新しいホテルでの開業準備は、建物がまだ何もない状態からのスタートで毎日が楽しかった」と、日原さんは仰います。

「館内の細部にわたる準備を進めていく中で、設備が１つ、アメニティがまた1つと決まるたびに、自分たちの意見が形になっていくっていうのが楽しかったですね、本当に。
もう開業から5年経ったんですけど、今後もアップデートし続けないといけないので、新しく入ってきた子たちの意見も聞きながら、これから5年先、またさらに5年先と、どんどん将来を見据えて、少しずつ作り上げていくのも楽しいです。」

今回私も前泊させていただいたのですが、各所に細やかな気遣いが感じられました。
実は、取材が始まる前に「とっても快適な滞在でした」とお伝えしたところ、日原さんがとても喜ばれていたのは、こうした一連の流れをご経験されたからだったんですね。

そういえば、日原さんはいちばん最初の就職の際、出産をきっかけに退職されたとのことでしたが、御社の制度はどうなんでしょうか？

「そうですね、当時は産休制度が形ばかりのもので、妊娠・出産を機に辞めざるを得ませんでした。この経験から、ここでは働きやすい職場環境の整備にすごく力を入れていきたいと思っています。
弊社では、1ヶ月ごとのシフトの中で3日まで休み希望が申請可能ですし、有給取得率も高く、旅行などプライベートも大切にしている職場なんですよ！」

そして現在、スタッフを教育する立場にある日原さんですが...

「昔は背中を見て覚えろだったんですけど、今の時代はそうじゃなくって、褒めて褒めて伸ばす。褒めたら、より一層の力を発揮してくれるので。
もちろん、問題があることはダメだとはっきり言いますけど、教え方もただこれがダメ！と言うんじゃなくて、なぜそれが問題だったのか原因をちょっと考えさせてみたり。
まぁ、子育てと一緒ですね！
あとは、それぞれに合った仕事ってあると思うんですね。スタッフ一人ひとりの個性や得意分野を活かして、適材適所での配置を行うようにしています。」

お話を伺っていると、スタッフとの距離が近く、一人ひとりのことをよく把握されていることが伝わりますが、それもそのはず。

「肩書きは違いますが、現場に出ることは一緒ですよ。接客も夜勤もしますし、大浴場の掃除だってします。その方が状況を把握しやすいですし、問題点が挙がったときも一緒に解決していけるので、私はずっと現場に出ますね。」

また、夜勤中はスタッフと本音で話し合える時間も多く、距離感が縮まると教えてくださりました。仕事終わりに若手社員からごはんに誘われることもあるそう。
日々の業務の中で、良い関係性を築かれているのがよくわかりますね。こんな風に等身大で接してくれる副支配人がいるから、皆さん仲が良く、働きやすいと口々に言っているのだなと思いました。

“プレリア”

この言葉は「前奏曲」の意味を持つ「prelude」に由来しているそうで、旅という楽曲を上質なホスピタリティで盛り上げる前奏曲でありたい、という想いが込められているそうです。

5年先、10年先、さらにその先へと－。
あなたも旅の感動の一場面に携わり、京王グループの新しいブランドのホテルを一緒に創り上げていきませんか。

（取材・執筆：斉藤 真央）