シティホテル

ホテル日航金沢

ホスピタリティの結晶が、金沢の空に輝く

  • 接客/サービス
  • 調理人/厨房
  • その他

加賀百万石の面影が、現代にも残る街並みが魅力の金沢にやってきました。金沢駅を降りると地上30階の建物が見えてきました。今年で開業30周年を迎えた「ホテル日航金沢」です。地元や県外からのお客様と、共に歩んできたこのホテルにはどんな方たちが、はたらいているのでしょうか。


 

人と話すのが大好き
ホテルの仕事は私の天職

まず話を伺ったのは、明るい笑顔が印象的な台湾出身のコンシェルジュのチョウ・イティンさんです。
最初は台湾にある日本の系列旅館で働き、2018年にワーキングホリデーで日本に来日し、2019年に入社しました。


台湾にも日本の旅館があるんですね。
宿泊業界に入ったきっかけは?

「台湾にはITとか製造メーカーなどたくさんありますが、オフィスで黙々と仕事するよりは、私は大学時代から人と話すのが大好きだったので、自分には合わないなって(笑)。それよりはたくさんの人と接することが出来る宿泊業が、自分にはピッタリと思ったんです。」

入社したとき、不安はなかったですか?

「最初は言葉が不安でした。ドラマやアニメで日本語を覚えたり、日本語を一つひとつ書いて、先輩にも質問をたくさん聞くんだけど、みんな嫌がらず優しく教えてくれました」

やっぱり言葉を早く覚えるのはドラマやアニメなんですね。このホテルにある社員食堂で
定食が出たとき、「日本のドラマでよく見るやつだ!」って感動したそうです。



台湾で旅館を経験しているチョウさんに、旅館とホテルの違いをお聞きしました。

「旅館はその日に泊まるお客様の担当が決まっていて、大体3組ほど対応しますが、ホテルは宿泊だけでなくレストランだけのお客様など、様々な方を対応するので、そこが一番違いますかね」

なるほど、ホテルにはたくさんの方たちが集う場所ですもんね。
フロントを2年経験してから、今年8月からコンシェルジュに配属になったばかりとか。

「はい、チーム3人で対応しています。あるとき、お客様から人気のレストランの予約を頼まれたんです。先輩の助けを借りながら、なんとか予約ができた時は、チームみんなで『すご〜いって』喜び合いました!」

最後に、この職場の好きなところをお聞きしました。

「休みが本当に取りやすいので、台湾には半年に1回帰っています。それと先輩たちが本当に優しいんです。不安なことがあると、『これは一緒にやります』って言ってくれてサポート力がすごいです!」

休みの日は新しいレストランとか、古民家を改装したカフェなど巡っているそうです。
これからもコンシェルジェとして、たくさんのゲストを笑顔にしていくんだろうなって、感じた時間でした。
 

ゲストもスタッフもハッピーに、エンジョイする
ホテル日航金沢の30階は特別な場所

次に向かったのはこのホテルの30階にある金沢の景色が一望できるレストラン&BARで働く、
料飲部の次長 団子石 祐二さんと、マネージャーのアグン・プラタマさんです。

地元出身の団子石さんは新卒で入社し、開業からいるメンバーです。
アグンさんは日本に来る前は、インドネシアバリ島のリゾートホテルで、バーテンダーとして働いていました。

しかし、すごい景色ですね!

-団子石さん
「きれいでしょ!金沢は半径2km内に主な観光地が集まっていて、それら全てが一望できる金沢随一の場所なんです」



団子石さんはどうしてホテルに入ろうと思ったんですか?

「ホテル業界には興味はありませんでしたが、高校の時にやっていたホテルのドラマを見て同級生が『団子石君はホテルマン似合うよね!』と言われたのがきっかけなんです。またその時にちょうど金沢市にホテルの専門学校が開校し、ホテル日航がここ金沢に開業することも重なり、まさに僕のためにホテルが建つんだと思いましたね(笑)」

すごいですね!その同級生の一言で、今があるんですね。
確かにタキシード姿も格好いいです。



アグンさんはアニメがきっかけで日本に興味を持ち、また奥さまのご実家が金沢ということで、
2018年に金沢にやって来ました。駅を降りたらすぐにこのホテルが目に入ってきたそうです。

-アグンさん
「駅に着いてこのホテルを見て、素敵だなって思ったんです。すぐに飛び込みで入って、ここで働かせてくれ!って言ったんです」



飛び込みですか!
すごい行動力ですね。

こうしてアグンさんは2018年にアルバイトとして、働くことになりました。

-団子石さん
「アグンさんは格好いいよね!アグンさんが持っているホスピタリティとバーテンダーのテクニック。それと気持ちですね!『このホテルをよくしよう』という気持ちが人一倍強いんです。あと謙虚なんですよね、だから伸びしろがあるんです」

そんなアルバイトから入って頑張っているアグンさんを見てきた団子石さんは、
社員登用を会社に打診します。

-団子石さん
「6年前にアルバイトから始まり、今年4月にマネージャーになるとは自分もそこまでイメージしてなかったです。マネージャーの辞令がでたときは、正直驚きましたね(笑)」



アグンさんはどんなチームを目指していますか?

「みんなハッピーに、エンジョイできる環境にして行きたいです。また自分がインターナショナルのカクテル大会に出ることで、みんなのモチベーションを高めたり、未経験のスタッフにもバーテンダーに興味を持ってもらえたら嬉しいですね」

-団子石さん
「昔はホテルの仕事でエンジョイするなんて、考えられなかったですね」

この業界も変わってきたのですか?

「変わってきたじゃなくて、自分たちが変わらないといけないし、僕ら年上世代が若い人たちの考えなどに近づかなきゃいけないんです。例えば、昔僕らの時代はBARの対応など先輩に聞くと、『見て分かるだろ!』と言われ、先輩の真似をするしかなかった。でも今はYouTubeなどで勉強できるので、先生が僕でなくても構わないんですよ」



マニュアルだけでなく、「お客様がどうしたら喜ぶか」を考えることが
大切だと団子石さんは話します。

「アグンさんを見ていると挨拶ひとつでも僕らの『いらっしゃいませ』とは違っていて、気持ちをこめて挨拶しているんです。自分たちも含めて、そこはみんなに真似して欲しいところです」

アグンさんが話していた「エンジョイ」、「ハッピー」が挨拶にも表れているのですね。
ところでカクテルはお客様の好みを聞いて一人ひとり、リクエストも違いますよね。

-アグンさん
「そうですね、オリジナルカクテルはお客様が今どんな気持ちなのかをまず考えます。
笑顔で『めっちゃ、美味しい!また来るね』と言われた時は最高に嬉しいですね!」



アグンさんはBARにいながらお客様が鉄板焼きを食べたがっていたら、
お店をとことん探してそこに連絡して予約もしてあげるそうです。

料飲部 レストラン課はどんなチームですか?

-団子石さん
「うちは一番個性があって、その個性を活かしていくチームです。ここはフレンチがあって、バンケットがあって、BARやウェディングもある。それを同じチームでやるので、バランス感が求められます。それらをアグンさんが言っているように『エンジョイ、ハッピーに』楽しみながら、マルチに対応しています」

-アグンさん
「みんな話しやすいです。それと、めっちゃ、明るいですね!」

ここ30階にも人が大好きで、この特別な場所を輝かせている人たちがいました。
 

「喜んでもらいたい」「楽しんでもらいたい」
その気持ちがあれば活躍できる

急遽お忙しいなか、お話しを聞くことができたのが、
昨年7月に総支配人として赴任した吉高 誠さんです。

吉高さんは1987年新卒で日本航空がホテル事業を担う「日本航空開発株式会社」に入社。その後「株式会社オークラニッコーホテルマネジメント」に社名が変わりましたが、これまで大阪、香港、ロサンジェルス、本社、熊本、台場、成田、金沢と37年あまり、ホテル日航一筋で活躍されています。



たくさんの海外スタッフさんが、
活躍している職場だなと感じたのですが。

「そうですね、ホテルは外国人など多様性のスタッフを採用するのは早かったと思います。ソムリエやバーテンダーなどの一部資格などはあるが、働く上で特に資格要件はいらないんですよね。お客様に『喜んでもらいたい』、『楽しんでもらいたい』、その気持ちがあれば、誰もが活躍できると思います。そして
国籍関係なく活躍していれば、それはきちんと評価をしています」


そうですよね、先ほどのアグンさんもアルバイトから、今はマネージャーをされていますし。
パートさん、アルバイトを含めると約300人が働くこのホテルでは、
どんな組織運営がされているのでしょうか。

「マネジメントによっては様々な考え方があって、中にはスタッフはホテルの業績の内容まで知る必要はない、と判断するホテルもあります。『良いサービスに専念することだけを考えてほしい』、との考えからなのでしょうが、私の場合、『自分の仕事が何十億の売上に繋がっているのだ』という誇りや、プライドを持って働いてもらいたい、と思っています。」



「ホテルで飲むコーヒー1杯の売上の積み上げが、それを担っている」
そいう意識を持ってもらうために、全員に四半期ごとの業績を共有しているそうです。

毎月各部門からこのスタッフが「こういうお褒めの言葉をいただいた」などを、
表彰する「Good Job制度」もあるそうですね。

「表彰者には金一封を出しています。先日も、海外からのシニアのご婦人が、トイレのスイッチを押し間違えたらしく、火災ベルが鳴ったんです。その際にそのご婦人がパニックになって、このままだと過呼吸になってしまうところを、ベルサービスの女性スタッフがひざまずいて、手を強く握って『Don’tウォーリー、Don’tウォーリー』と声をかけ続け、少しずつ落ち着きを取り戻し、その日のツアーに参加できたんです」

このホテルは個々のホスピラリティマインドの結晶で成り立っていると話します。

「勿論、働く上でルールや制度は重要ですが、同様に個人のホスピタリティマインドが柔軟に発揮できる環境も大切。事細かなマニュアルを整備するよりも、基本的な行動指針を明確にして、みんなで共有、それに基づいて、ある程度フレキシブルに対応がとれていることが当ホテルの強みの一つですね」

このホテルではたらく人たちは「お客様を想う気持ち」が強い。
だから自然と行動が出来るのですね。
 

基本から極める
未来の一皿は、ここから始まる

ホテル日航金沢では和・洋・中の料理が楽しめるのも魅力の一つです。
その料理はどんな方たちが作っているのでしょうか。



写真左から開業からこのホテルの料理を支えてきた総料理長の前田 伸也さん、
日本料理「弁慶」で和食を担当する北橋 和也さん。そして2021年3月に入社し
バイキングが人気の「オールデイダイニング ザ・ガーデンハウス」で活躍している川端 七愛さんです。

料理人として長いキャリアをお持ちの前田さんと北橋さんに、
調理場ってどうしても「怖いとか、厳しい」イメージがあるのですが?

-北橋さん
「そりゃぁ、昔は厳しかったですね!僕が言われたのは『カラスが白いと言われれば、白いと言え』と
今は流石にないですよ。川端さん、言えますか、白って(笑)」

-前田さん
「労働時間もあってないような時代でしたね!」

川端さんもそういうイメージありませんでしたか?

「ありました。でもそこまで厳しいことはなく、すごくやりやすいです。聞いたらすぐに教えてくれますし」



川端さんを入れて、現在5人の女性シェフが活躍しているそうです。
家でも料理を作るのが大好きとか。得意料理は何ですか?

「ロールキャベツです!」

えぇ、面倒くさくないですか、キャベツを巻くのとか。

「それが楽しいんですよ、巻くのがいいんですよ!(笑)」

前田さん曰く、川端さんの手先の器用さは大切だそうで、
今はオードブルでその繊細さが生かされ、随所にセンスが光っているそうです。

和・洋・中、ベーカーリー全てが集まって、魚のおろし方など勉強会を開催しているそうですが、
社内でコンクールなどもやっているのですか?

-前田さん
「実は若手料理人向けのコンクールをやろうと思っていたのですが、現場でヒアリングすると、『今は基本的なことを学びたい』って意見が多かったので、基本を学んだその次にコンクールをやろうかと思っています」



そんな若手たちが考えたメニューがあるんですよね。

-前田さん
「総支配人の発案で30周年を記念して、若手シェフが考えたメニューをそれぞれの部門から出したんです。川端さんも2種類のメニューを作って、りんごソースを使ったホタテのカルパッチョや、カボチャのパイを提供しています」

さっきランチでレストラン利用したのですが、それ、食べました!とても美味しかったです!

-川端さん
「ありがとうございます!楽しかったけど結構悩みました。4回くらい試作を作りましたね」

若手の料理人たちが未来に向けてチャレンジできて、
いいですね。



最後みなさんに、どんな方が来てもらいたいかを
お聞きしました。

-川端さん
「料理が好きな人で、ちょっとでも興味を持っていれば大丈夫だと思います。ここは基本からしっかり学べるので!」

-北橋さん
「私も全く同じ意見です!」

-前田さん
「それにプラスして、楽しめる人がいいですね!」



少しでも料理に興味がある方、ぜひお待ちしております。

ここではたらくことが、
めっちゃ、楽しい

最後に登場するのは開業時に入社した宿泊統括部長の岡島 憲孝さんと、昨年4月に入社し
宿泊部門(フロント)で働くネパール出身のバスネット ディラズ゙さんです。



子供の頃からホテルで働くことが夢だったディラズさんは、
マラソン大会にも参加しているとお聞きしましたが。

-岡島さん
「私がマランソンをやっているので、巻き込んだんです(笑)。市民から企業まで出場者は4,000人、200チームくらい集まる『金沢リレーマラソン』があるんです。毎年社内で走れそうな人、誰だって、探しています(笑)」

1チーム10人くらいで、順位よりも楽しく走ることをモットーに参加しているそうです。
参加してみてどうでしたか?

-ディラズさん
「入社した年に参加したんですが、めっちゃ、楽しかったです!」

めっちゃですか!さっきお会いしたアグンさんと同じ口癖ですね(笑)!



どんなメンバーが多いですか?

-岡島さん
「みんなこの仕事が大好きで楽しみながらやっていますね。ディラズ君を見ていても、お客様のためを想って、フロントから飛び出してすぐ声がけなどしてくれています。以前はフロントカウンターから出ず、フロントはフロント、ベルサービスはベルサービスなど部門ごとに任せる雰囲気があったが、彼は違う。お客様を想う気持ちが強いんだと思います」


先ほどインタビューしたチョウさんや、アグンさんもそうだけど、楽しみながらお客様ファーストで
行動されていますよね。

休みの時とかはどう過ごされていますか?

-ディラズさん
「最近免許を取って、車を買ったのでドライブを楽しんでいます。自宅が渚ドライブウェイ近くなので、
砂浜を走りながら帰るのが、めっちゃ、気持ちいいですよ」

砂浜ですか!めっちゃ、うらやましいです。



-岡島さん
「休日といえば、先日何班かに分けて、富山、福井に日帰りですけど、社員旅行に行ってきたんです。これだけ社員がいると、5年間働いていても『初めまして』ってメンバーもいたみたいですね。」

ディラズさんに今後やってみたい事をお聞きしました。

「予約などもチャレンジしていきたいし、レストランサービスもやってみたいです」

-岡島さん
「昔は部門ごとの異動もあまりなかったけど、今は他の部門を経験できる機会も多いので、ディラズ君もこれから色んな経験が出来ると思います」

ホテル日航ではまだ外国人の支配人は出ていないそうです。
ディラズさんが近い将来第1号になるかもしれませんね。

ここではたらくことが、「めっちゃ、楽しい」。夢を叶えながら挑戦を楽しむスタッフたちが活躍する「ホテル日航金沢」。年齢、国籍、関係なく評価される環境で、未来を切り拓く力を育んでいます。あなたもこのチームで、新しい一歩を踏み出してみませんか?

(取材・執筆:水元 勇)



 







 


 







 

 






 








 

もしもこの宿ではたらいたら?

近隣情報

家賃相場
1K〜1DK(5.5万〜7.5万)
買い物
コンビニ(65m)、スーパー(2km)
その他施設
病院(1.2km)、歯科(1km)、小学校(850m)
交通情報
金沢駅(400m)

自治体情報

基本情報

数字で見る

  • 平均残業時間

    12時間

  • 年間休日

    108

  • 平均勤続年数

    12

  • 年間有給休暇
    取得率

    33%

  • スタッフ数

    193

  • 男女比

    6 男性 : 4 女性

  • 外国籍の人数

    10

  • 平均年齢

    38.2

企業名
株式会社オークラニッコーホテルマネジメント金沢
企業所在地
〒920-0853
石川県金沢市本町2-15-1
施設名
ホテル日航金沢
客室数
251
従業員数
280
設立
1994年4月10日
家賃補助
あり
アクセス

よくある質問

車での通勤は可能でしょうか?

公共の交通機関での通勤が困難なシフト勤務者は、自家用車での通勤を認めています。会社には従業員用駐車場がありませんので近隣駐車場をご自分で探し、任意保険金の金額条件等を満たす必要があります。

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