シティホテル
札幌パークホテル
札幌のオアシス中島公園の一角にある老舗ホテルは、社員にも、自然にも優しい
- フロント
- 接客/サービス
- 調理人/厨房
- その他
北海道札幌市中央区南十条西3丁目1番1号
掲載期間2024.08.16〜2024.12.31
今回はみんな大好き、北海道札幌市にやってきました。地下鉄さっぽろ駅から約10分、中島公園の一角にあるのが、今年開業60周年を迎える「札幌パークホテル」です。札幌オリンピック招致のために、国際ホテルとして札幌パークホテルの前身、札幌ホテル三愛が1964年にオープンし、一大社交場として幾多の国賓と、お客様をお迎えしてきた札幌を代表するホテルです。
このホテルで長く働きたい、と思ってもらえるように。
それが私の一番の使命!
最初に迎えてくれたのが、2024年春に総支配人になられたばかりの
須田 雅之さんです。
元々はプロのサッカー選手を目指していたそうですね。
「はい、本気で目指してました!でも福島のJビレッジに研修で訪れた時に、ホテルで働く人たちと触れ合う機会があって、こういう仕事もアリかなと思うようになって。」
千葉ご出身の須田さんは系列の「鴨川シーワールドだったら」と、現在の(株)グランビスタホテル&リゾートの前身である三井観光開発(株)に入社を決意。
ただ、最初の配属が札幌で、現場や法人営業など6年経験したのち東京本社など、一度も鴨川シーワールドへの赴任はなかったそうです、
「そうなんです!ちなみに、同じ系列の札幌グランドホテルの総支配人は、東京本社勤務時の上司です(笑)。
結果的に、札幌を代表する2つのホテルを経験出来たのは、良かったです!」
たくさんの事業所を展開している会社なので、
色々な場所で経験を積めることも、この会社の魅力の一つだとか。
「同じ場所で働くのもいいですが、若いうちは色んなところを見た方がいいと思っています。その経験で必ず成長できますし、オーナーや自治体など、たくさんのステークホルダーの方々と仕事する上で、必要なコミュニケーション力も養われますし。」
そんな須田さんも若い頃、いろいろと思っていたことがあったそうです。
「私が入社して10年くらいは、もっと自由にさせてくれればいいのにな!って、感じることが多くて、
理不尽だなと、思っていました。これを変えるには、自分がもっと、上にいかなければと。」
「まるで大ヒット映画、踊る大捜査線の室井さんじゃないですか!」と総支配人と年が近い私なので、
二人で盛り上がっちゃいました(笑)。
「昔からの慣習で『なんで、これやるんだろう』って仕事も結構あるんです。そういうものを棚卸して、廃止したり、機械やシステムでできるところは変更しています。みんなが『このホテルで長く働きたい!』って思ってもらえるようにするのが、私の一番の使命だと思っています!」
若い社員の声を聞く取り組みにも、力を入れているそうですね。
「エミナ委員会という職場環境の改善や業務改革、セクショナリズムの無い横断的サービスを実行する若手中心の組織があります。業務上無駄が無いかなど、改めて上げてもらうようにしています。そこで上がってきたものを早期に解決できるよう、まさに現場で起きている問題や、課題を早く発見し、改善できるようにすることが、働きやすい職場作りの第一歩と考えています。」
次の70年に向けて、何か計画していることはありますか?
「再開発の動きなども有り具体的にはまだ言えることは有りませんが、建物も年月がかなり経過しているので、メンテナンスをしっかりとしてお客様をお迎えしたいと思います。」
どんな風に生まれ変わるのか、楽しみにしていますね。
そういえば、先ほどレストランで「はちみつ生カステラ」を見かけたのですが、養蜂をやっているんですか?
「野菜の自然栽培に取り組んだ経験から、ミツバチがいることが食料の持続的な確保に繋がると考え、2022年に当ホテル屋上で『都市型養蜂』を始めました。またレストランや宴会で余った食材も社食で利用して、廃棄ロス削減の取り組みもやっています。」
公園に隣接するホテルだからこそ、緑や自然を大切にする、
素敵な取り組みですね。
「こういう企画もそうですが、ホテルはフロントやサービスだけでなく、色んな仕事があります。
宣伝や、PRもそうだし、経理や人事などバックアップする部署もあります。宿泊業はたくさんの魅力ある仕事があるので、自分の特性を見つけにきてもらいたいです。」
そんなホテルの仕事の魅力を伝えるために、地元の子供たちに職場の体験会もやっているそうです。
次の10年に向けて、もう歩き出している札幌パークホテルに、あなたの才能を開花しにきませんか。
宿泊業界の人材問題にも取り組む、
北海道観光マスター
次の札幌パークホテルを担う、スタッフはどんな方なのでしょうか。
入社して5年目。今年、宴会サービス部門から宿泊課ロビー・サービスに異動になった、鹿間 裕樹さんです。
中学時代に新札幌のホテルで職業体験をし、この業界に憧れて飛び込んだそうです。
「事務系の学校に通っていたのですが、中学校の体験でホテルに興味を持ちました。北海道に来る人たちに“おもてなし”をしたくて、学生時代に北海道観光検定の資格も取得したんですよ。」
ここに来たら、北海道のことは鹿間さんに聞けば安心ですね!
旨に身に付けているのが、その観光検定の資格バッジだそうです。
歴史ある札幌パークに入社して、最初の印象はどうでしたか?
「入る前はかしこまっていて、ピチッとした雰囲気の職場かな、と思っていたのですが、先輩方が気さくに挨拶や声をかけてくれて、とてもフレンドリーな職場でした!」
もう1つ、感じたことがあるそうで。
「働いてまず思ったのが、ホテルという1つの建物には、サービスする人だけでなく、販売やマーケティング、営業など、様々な職種の人が集まっているんだなって。いろんな方と出会えてお話を聞いて、交流もあるので勉強にもなるし、ホテルで働く魅力をすごく感じています。」
『ホテルには、たくさんの魅力的な仕事がある』先ほど、総支配人の須田さんも同じお話をされていましたね。
ちなみに、お客さまと思い出に残るエピソードなどありますか?
「韓国から来られたお客様が22時ごろチェックインされたのですが、パスポートをどこかに落とされて、しかも翌朝6時の出発だったんです。」
えぇ、それは焦りますね…どうされたんですか?
「お客様も韓国語しか話せなかったので、翻訳機を使って何とか立ち寄った場所を確認して、全てに電話しました。そうしたら、北広島にあるバスの営業所で見つかったんです。パスポートが手元にやってきたのは5:50ごろで、なんとかギリギリ間に合いました!あの時は本当無我夢中でしたね。」
そのお客さまから帰国後、日本語で感謝の手紙が届き、今でもずっと自宅で大切に保管しているそうです。
本社グランビスタや札幌パークホテルでは、研修や教育などにも力を入れているとか。
「上司から2つの研修への参加を勧められ、1つは札幌観光協会の交流事業に去年から参加しています。もう1つは、
日本能率協会が主催する『観光業界における離職』をテーマに、発表に向けて準備をしています。」
観光業界の離職は、このサイトを運営する私たちも気になるところです。
何か傾向など分かったことはありますか?
「僕のチームは離職の要因として、マルチタスクを調べています。特に旅館業が多い傾向があるのですが、マルチタスクをすることで負担が重くなっているのではないかと。離職率が低い施設は、従業員一人一人にきちんとヒアリングをして、コミュケーションを図っている施設が多いんです。」
なるほど、勉強になります!
鹿間さんの職場では、上司がよくヒアリングをし、日頃から自然にコミュニケーションもしてくれるそう。今回このような研修に参加してみて「改めていい職場だな」と気付きもあったようです。
「今後は後輩を育成するための、スキルを身につけていきたい。」と話す鹿間さん。
70周年の時には、きっと立派なホテリエとして活躍している姿が想像できます。
あらゆる人が目標に。
スポンジのように吸収する若きリーダー
オペレーション部門食堂課でキャプテンを務める入社5年目の工藤早貴さん。
先ほど取材した鹿間さんとは同期だそうです。
「鹿間とは本当腐れ縁ですね(笑)。他のホテルの説明会でも席が隣だったんですよ!」
そうだったんですか!それは奇遇ですね。どうして、このホテルを選んだのですか?
「元々接客が好きで、ホテルの仕事も検討していました。いろんなホテルの企業説明会にも参加しましたが、パークホテルだけ社員との交流会があったんです。ここまでしてくれるのは中々ないし、生の話も聞けて、その時に参加していた社員が年齢、性別関係なく、みんな仲が良かったんですよ。」
実際働いている社員の方たちと交流ができるのは、どんな説明よりも会社のことがよく分かりますよね。
実際入られてどうでしたか?
「2020年のコロナ禍に入社しましたが、通常営業できなかったので、その年は研修が多かったですね。お皿の種類や、サーバーの仕方など手厚かったので、その点は良かったです。」
ここのホテルの特徴の一つだと思いますが、研修制度が充実していますよね。
「そうですね。3年目まではOJT研修があって、挨拶とか、レクレーションなど、色々やりましたね。『新入社員何年組は、ここに集まって』というアナウンスがあると、各部署にいる新入社員が全部集まるんですよ。その時はもう、なんだか同窓会のようです(笑)。」
4年目でリーダになった工藤さんですが、「自分はまだまだ」と話します。
「このホテルには、常に目標になる上司や先輩がいろんなところにいるんです。あらゆる面で、その人たちを目標にして、良いトコ取りをしています。」
思ったことは、役職、上司に関係なく、「すぐ言っちゃう」タイプだそうで。
でも、そうすることで改善に繋がることも多いようです。
今度は工藤さんが、また誰かの目標の人になる日もきっと近いことでしょう。
若き料理人の才能を、
先輩料理人が優しくサポートしている職場
最後に登場するのが洋食宴会調理で前菜からメインを担当し、今年入社して23年目の中西宏之さん(写真右)と、11年目を迎える岡田公知さん(写真左)です。先輩、後輩というよりは、兄弟のように仲が良く、なんでも相談しながら進めているそうです。
-岡田さん-
「優しくて頼りになる兄貴のようで、本当に楽しく仕事をさせてもらっています。仕事が終わったら、二人でよく飲みにも行くんです(笑)。」
-中西さん-
「自分は鴨川シーワールドから今年戻ってきたばかりですが、岡田は才能豊かで、本当頼りになる存在ですね。」
どうしてこちらのホテルを選んだのですか?
-中西さん-
「札幌では有名なホテルなので、ここでどうしても調理を経験したい!と思って入社しました。」
-岡田さん-
「専門学校に通っている時に、講師としてやって来たこのホテルの総料理長と、一緒に働きたいと思ったので、札幌パークホテル以外は考えられませんでした。」
このホテルで料理人のキャリアをスタートさせたお二人に、
おすすめ料理や名物をお聞きしました。
-岡田さん-
「チキンレバードリアじゃないですか!賄い飯から生まれた、人気メニューの一つです!冷凍でも販売していますよ。」
黒のドリアって珍しいですね。
チキンレバードリア、お昼はこれにします!
先ほど工藤さんのお話でもでたOJTは、ここ調理場でも
導入されていて、お二人ともトレーナーとして育成にも携わっています。
-中西さん-
「経験、未経験関係なく、まずは希望を聞いて4か月ごとにレストランや宴会部門などローテーションしているので、自分の特性や、方向性は見つけやすいと思います。」
色々経験できるので、ありがたい制度ですね。
社内外のコンクールにも積極的に参加しているそうで、岡田さんは昨年度、札幌グランドホテル対札幌パークホテルのコンクール対決で、見事最優秀賞を受賞されたそうです。
-岡田さん-
「はい、お陰様で。中西さんも若い頃、入賞したんですよね!」
-中西さん-
「もう、だいぶ昔です(笑)。コンクールは年齢制限もあるので自分はもう参加出来ませんが、若手には、どんどんチャレンジしてもらいたいですね。」
岡田さんは昨年北海道の予選を勝ち抜いて、全国大会に出場したそうですね。
-岡田さん-
「参加しましたが全然ダメでした。昔パークホテルの総料理長が日本代表として、世界大会にも出たことがあるので、自分もまたチャレンジしたいです!」
日本代表で世界大会ですか!凄いですね。
ここで、ブッチャー(下処理)を担当する、中田 砂織さんにも参加してもらいました。
中田さんから見て、中西さん、岡田さんはどんな方ですか?
-中田さん-
「お二人とも優しくって、アットホームな職場ですね。」
中田さんは以前、お菓子の工場に勤めていたので、調理場は未経験だそうですが、働いてみてどうでしたか?
-中田さん-
「皆さん親切に教えてくれて、未経験でも問題なく、作業を進めることができました。みんな丁寧に教えてくれるので、有り難いです。」
ベテランから若手、未経験者まで生き生きと働く、このホテルの調理場から、
将来、日本代表として世界大会に出場する料理人が現れるかもしれませんね。
若手や社員の意見を積極的に聞き、可能性を広げ続けるこのホテルで、
次の未来を一緒に、創りに来ませんか!
(取材・執筆:渡辺 さおり)
もしも、この宿ではたらいたら?
働く仲間
潟田杏子(管理部門)
ホテルは365日、24時間休むことなくお客様をお迎えし続けています。旅行で来られた方、記念日で利用される方、いつもお食事をされる方など、日々多くの方たちとの出会いがあり、そこで生まれるストーリーや感動が数多くあります。一緒に、ホテルの非日常の世界を味わってみませんか。
近隣情報
- 家賃相場
- 1DKで4.5万円〜5万円
- 買い物
- コンビニ(250m)、スーパー(500m)
- その他施設
- 歯科(40m)、病院(350n)、小学校(1.4km)
- 交通情報
- 地下鉄南北線 中島公園駅(徒歩1分)
自治体情報
ギャラリー
基本情報
数字で見る
-
年間休日
108日
-
スタッフ数
233名
-
男女比
1 : 1
-
外国籍の人数
9人
-
平均年齢
43.0歳
- 企業名
- 株式会社グランビスタホテル&リゾート
- 企業所在地
- 北海道札幌市中央区南10条西3丁目1-1
- 施設名
- 札幌パークホテル
- 客室数
- 216
- 従業員数
- 233
- 設立
- 1964年7月10日
- アクセス
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