ライフスタイル/デザイナーズホテル

エースホテル京都

枠にハマらず、まずは自分たちが楽しみ、出会いと価値を創出する演出家たち

  • 接客/サービス
  • 調理人/厨房

本日は、世界中から多くの人が訪れる日本を代表する人気観光地「京都」にやってきました。京都駅から地下鉄で5分の烏丸御池駅に直結する「新風館」。ここに位置するホテルが、今回の取材先です。西洋デザインと日本の伝統職人にインスピレーションを受け、アートや音楽を軸とした創造性溢れる空間で、お話を伺いました。

このホテルの世界観が、
心の琴線に触れたから。

最初に出迎えてくれたのは、HR(人事)部門のマネージャー早野 彰二さんです。色んなキャリアや個性豊かなスタッフが集まるエースホテル京都。早野さんも、もともとホテル業界とは無縁の世界に身を置き、人気ブランドを展開するアパレル会社の人事部門一筋、18年間勤めてきたそうです。

18年勤めたアパレル会社を辞め、
どうしてこのホテル業界に飛び込んだのでしょうか。

「40歳の区切りで次の行き先も決めずに、辞めたんですよ。普通じゃないですよね(笑)。京都は元々好きで年に2、3回は訪れていました。以前からエースホテルに泊まりたくて、ようやく2022年9月に宿泊したんです。」

その時泊まった印象が、今までのホテルとは全然違っていたそうです。

「ホテルの空間もそうでしたが、自分は人事畑なのでパーソナリティをついつい見ちゃうんです。滞在中はアートツアーにも参加したり、ホテル内のカフェやレストランで食事したり、どこにいても人間的に魅力ある人たちが本当に多かったです。ホテルって何となく堅くて、画一的なイメージがあったんですが、いい意味でギャップを感じたり、驚きがたくさんありました。」

また、この時の滞在がとても楽しく、延泊もしたそうで、東京に戻ってからエーステルのホームページを見たところ、なんとHR(人事)部門が募集中。面接を受けて2023年4月に入社が決まりました。

「本当、トントン拍子に進んで。面接の時はポケトークも用意して、自分英語できないですけどいいんですかって、何度も確認しましたよ(笑)。」

実際入社されて、ゲストとして宿泊した時に感じたイメージと変わっていた点などありましたか?

「変わらなかったですね。ホテル業って『お客さまのために』のイメージがあるのですが、ここのスタッフたちは、この場所にいることとか、この仲間と仕事をすることとか、まずは自分たちが楽しんでいる。それがお客さまにも伝わっているんですよ。」

早野さんがいたファッション業界にも共通点があるそうで。

「私がいたファッション業界も似ています。服が大好きで、まずは着てみたり、触ってみたり。それが楽しいし、自分を服で表現する。そういうところは、このホテルのメンバーも同じなんです。」

なるほど。まずは自分たちが楽しんでみて、魅せるという点が同じなんですね。
このホテルの世界観だから、早野さんの心の琴線に触れたそうです。

そういえば、館内にはアーティストの作品もたくさん展示されていますよね。

「マーケティング部門が色々アンテナを張りながら探してきます。マーケ部門以外にも、部門関係なく、趣味やこだわりがあるスタッフが多いので、『アーティストで、こんな人がいるんですけど』ってよく話したりします(笑)。」
 

そんな感度がいいスタッフが集まるホテルでは、交流の場となる社員食堂があり、仲もいいそうです。

「うちは、本当に仲がいいですね!この間なんて、平日の昼間に部門ごとにチームを作って、バレーボール大会やってたんですよ!」

スポーツ大会ですか!珍しい交流ですし、楽しそう!

個性豊かな人たちが集まる中、どんな教育がされているのでしょうか?

「接客サービスはエースホテルとして、挨拶とか最低限『これはやる』というものはあります。
そこから先は個人の得意、不得意はあるので、それを掛け合わせながら、まずは『自分の好き』を伸ばすこと。人事としてはそれをとても大切にしています。」

最後に、これから応募される方に、面接時の一言をいただきました。

「経験者はもちろん、未経験者の方も大歓迎です!どんな人に出会えるのか楽しみにしています。あと、面接は私服で来てくださいね。」

面接時の服装までもが、最後までエースホテルらしいお話でした。

 

京都一のダイバーシティな厨房で、
伝統と新しさが交差する料理

続いて、個性溢れるスタッフが多く働くエースホテルの調理人は一体どんな方なのか、
ワクワクしながらレストランに向かいました。



パートナーシェフとともにに笑顔で迎えてくれたのが、台湾のインタースクールからスイスの大学でホテル学を学んだこともある、
スーシェフ(副料理長)の中山 英昌さんです。このホテルには、パートナーシェフのケイティ・コールさんに誘われ参加したそうです。
ケイティさんはカリフォルニアのFarm To Table(農場から食卓へ)をコンセプトに、東京目黒で人気のレストラン「ロカール」のオーナーシェフです。



まずは料理人になったきっかけを、お聞きしました。
「TVですきやばし次郎の特集をやっていて、そこに映る料理人の姿勢が格好良く、憧れを持つようになったのがきっかけです。」

でも、寿司の世界には入らなかったんですね(笑)

「スイスの大学がレストランも経営しているのですが、そこで学んだのが洋食だったので、日本に戻ってから、大阪のフレンチレストランに“弟子入りさせてくれ”と飛び込みで頼みました(笑)。」

いきなり飛び込みで!すごい行動力です。

「よく雇ってくれたなと思います。そこは少人数のチームだったので、色々やらせてもらいました。
そこの研修時代に、ナンバー2が休むことになり『お前がやってみろと!』と言われて、その時は無我夢中で作りましたね。」



その時の経験が認められ自信がついた中山さんは、岡崎のオーガニックワインのレストランや、東京のレストランなど様々な場所で腕を磨いて、ここ京都にやってきました。

話は変わりますが、京都って伝統格式があり、少し閉鎖的なイメージがあるのですが、
実際暮らしてみてどうですか?

「京都に憧れてくる人が多いので、実は他県から移住される方って多いんですよ。もちろん京都らしい慣習などはありますが、素直に受け入れてくれて、寛容性がすごくある街です。」

このホテルの厨房も色んなご出身の方がいそうですね?

「日本人はもちろんですがスリランカ人、オーストラリア人、アメリカ人など様々な国籍を持つ人がいて、京都一のダイバーシティな厨房だと思います。」



こちらのレストランでは、10月から「世界ベストレストラン50」で何度も1位に輝いたミシュラン三つ星レストラン「noma (ノーマ)」が、新たなポップアップとして開催され、中山さんもサポートに入る予定だそうです。

「すごく楽しみにしています。自分も勉強が好きなので、他国の料理を研究したり、発見したりして、
もっと、引き出しを増やしていきたいと思っています。」

枠にはまらず、自分らしい料理をあくなき探究心で追求する。
そんな料理人たちが集まる厨房は、とても素敵な世界でした。
 

働きながら、自分が旅行しているような気分に。
出会いや発見が無限にやってくる

最後に登場するのは、F&B kitchen(料飲部門)として2020年2月から開業にも携わってきた、駒田 開都さん。去年からはBARも任され、スーパーバイザー(チームリーダー)になられたそうです。



ここに来る前は、地元横浜の飲食店でアルバイトをしながら、お金が貯まったらスケボー1つ抱えて、ロンドンやサンフランシスコなど海外に行く生活をしていたのだとか。その時にアメリカで、エースホテルに出会ったそうです。

「アメリカにいた7年前、ちょうど雑誌『POPEYE』でポートランド特集があって、エースホテルが紹介されていたんです。それを見て、早速行ってみたのが最初の体験です。」

それから日本に帰国後も、エースホテルの存在は駒田さんの心に強く残っていましたが、結婚を機に就職活動を始めます。

「新卒で就職しなかったので、やりたいことや方向性など、気持ちの持っていき方が分からなくて、難しかったですね。そんな時、京都で開業するエースホテルがジョブフェアをやると知って、新婚旅行ついでに、そのフェアに参加しました。」

ポートランドのきっかけから、すごい巡り合わせですね!
実際入られてみてどうでしたか?

「ホテル未経験者なので、最初ギャップを感じたり、技術面で苦労したこともありましたが、
ここの接客サービスは個性を伸ばす教育がされているので、個人のバックグラウンドが活きるんです。“ゴールはお客さまがハッピーになる”ことなので、やり方はそれぞれ違いますが、目指すゴールは一緒ですね。」

ところで、駒田さんはお客さまと接する時間が長いと思いますが、英語も得意なんですよね?

「実は日常会話レベルなんですよ。知っている単語をいつも出しまくっています(笑)。ここでは、たくさんの海外の人たちと色んな話をするので、まるで自分が海外旅行をしている気分になります。ここでは英語力よりも、楽しんで会話できれば大丈夫なので、そこもエースホテルらしいなって思います。」



まずは拙い英語でも、会話を楽しむ。家具やアート、音楽、文化、街など、会話の引き出しが多いスタッフたちが、お客さまと盛り上がっている光景を見るのが、大好きだそうです。

「訪れた人の旅の中で、このホテルでの出会いが思い出になってくれれば、すごく嬉しいです!」と最後に素敵な笑顔で話してくれました。

滞在しているお客さまも、そうでないお客さまも、たくさんの人たちが訪れるこの場所に、
あなたも素敵な出会いを求め、このホテルに参加してみませんか。

(取材・執筆:水元 勇)




 

 




 




 





 





 






 


 

 

 




 

もしもこの宿ではたらいたら?

近隣情報

家賃相場
1K〜1DK(6万〜8.5万円)
買い物
コンビニ(190m)、スーパー(350m)
その他施設
病院(650m)、歯科(180m)、小学校(1.9km)
交通情報
・京都駅よりホテルまで、車で約10分
・地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池」駅南改札口直結

自治体情報

基本情報

数字で見る

  • 平均残業時間

    3時間

  • 年間休日

    108

  • 平均勤続年数

    2

  • 年間有給休暇
    取得率

    68%

  • スタッフ数

    175

  • 男女比

    40 男性 : 60 女性

  • 外国籍の人数

    12

  • 平均年齢

    37.0

企業名
UDホスピタリティマネジメント株式会社
企業所在地
〒604-8185
京都府京都市中京区姉小路通東洞院西入車屋町245-2
施設名
エースホテル京都
客室数
213
従業員数
175
設立
2020年6月11日
アクセス

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